快さ調和、ドロッとした幽霊じみた
快さは、それを感じているひとときをドロッとさせてくれ、そのドロッとした感じによって、時間の歯車の滑りを良くもしてくれるものだ。快さは、時間のはやさとおそさをよく調和させてくれる。そのひとときはおそすぎもしなければ、はやすぎもしない。気持ちよく流れてくれる。時間が私たちの感覚と調和しているとき、私たちは快さを感じる。
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そもそも「時間」というのも私たちの感覚のひとつにすぎないのではないか。たしかにそうかもしれない。五感と同じような六番目の感覚なのかもしれない。とはいえだと