【駆け出し政治家の活動日記】部活動の地域移行について
【教員の勤務実態】
文部科学省が2022年に実施した教員勤務実態調査によれば、2016年時の調査結果と比べ、平日1日あたりで小学教諭は10時間45分(前回比30分減)、中学教諭は11時間1分(同31分減)勤務しているという。土日の1日あたりは小学校36分(同31分減)、中学校2時間18分(同1時間4分減)と中学校で大幅に減っているとする。
一方で、日本教職員組合が2023年7月から8月にインターネット上で行い、小中学校や高校などの教員らに調査を勤務実態を調査した結果も出ている。
その調査で、1学期の平均的な1週間の勤務状況を尋ねたところ、持ち帰り残業を含めた実質的な時間外労働の平均は月当たりの換算で、
●中学校で116時間28分
●小学校で91時間8分
●高校で80時間16分
いわゆる「過労死ライン」とされる月80時間を超える状態が続いていることが結果として報告されています。
教員の働き方改革を進める中で、改善がみられるとする一方で、依然として長時間勤務の実態が浮き彫りなりました。
【教員の負担の軽減策】
部活動に対する教員の意識については、生徒の心身の成長のためや、自身がやりがいをもって取り組めているなど熱意をもって取り組まれている教員も多くいる一方で、未経験の部活動の顧問になることで意欲の低下や不安、休日も含む時間外勤務を負担と感じている教員も多い。
こうした状況もあり、学校の働き方改革の視点から教員の業務負担の軽減策の一つとして、部活動の地域移行を進めていくことがより現実味を帯びてきたという。
2019年の中央教育審議会の答申では、部活動の指導を「将来的には、部活動を学校単位から地域単位の取組にして、学校以外が担うことも積極的に進めるべき」だという考え方が示されました。
【部活動指導員としての活動】
現在、学校の働き方改革の一環として、中学校の部活動を地域に移行しようという動きが少しずつ進む中で、野球経験のある私にこの度、母校の軟式野球部の指導員としてのお話をいただきました。
これまで野球経験のある顧問の先生が今回異動され、野球経験がない先生が顧問を務めることとなりました。
これまで活動をしてきた特に3年生は最後の大会試合時における采配、練習の指導に不安を抱えていた状況でした。
そこで保護者の方から打診があったため、サポート体制の整備、議員としての活動へのご理解をお願いして引き受けることとなりました。
顧問の先生の負担軽減、生徒への技術的な指導につながることを考えると非常にやりがいを感じています。
ただ、体力的な問題、教育的指導という観点、指導にあてる時間の有無を考えると指導員として取り組める人は限られてくるなと改めて課題を感じています。
この経験を市政にどう届けるかが私にとっての宿題だと思っています。
次回以降はその時々にあった事柄を記事にしていきます。
次の更新は4/27㈯です。