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不登校の息子と行った海外旅行(2024年8月_タイ編) その3
息子の進路問題で複雑な心境でしたが、一段落ついたので、Noteを再開します。
不登校の息子と親子で行くタイの旅行記です。今回はその3となります。
その1、その2は、こちら。
1.初めての一人コンビニ
この日も息子はなかなか起きない。私は一足先にカオサン近くを散歩し、近くのレストランでコーヒーとトーストを楽しんだ。部屋に戻ったのは10時前。それでも息子はまだ夢の中だ。
「今日は移動日だよ」と伝え、ようやく重い腰を上げた息子。朝食はコンビニ弁当が食べたいとのこと。
息子が私に「付き添ってほしい」と言うが、昨日までの買い物経験があるので、「一人で行ってみな」と促した。息子は少し不安げな顔をしたが、覚悟を決めたようだ。
「弁当を温めてもらうには?」という質問に、「”Hot please”で通じると思うよ」とアドバイス。そして、「困ったらスマホで調べればいいよ」とも。
本人なりに、調べてコンビニへ出ていった。
ちなみに、ホテルとコンビニは、道路挟んで目の前の場所である。
数分後、息子は「ネギ塩カルビ弁当」を片手に帰ってきた。「ドキドキした?」と聞くと、首を横に振り、何事もなかったかのようなジェスチャー。
私は息子を見送りながら内心ハラハラしていたが、無事に戻ってきた姿に安堵した。
2.アユタヤへの移動
アユタヤへは電車で移動する予定だった。アプリで車を手配すると、ドライバーから「保険は?高速は?」と次々とオプションの案内が。ホテルのマネージャーにも相談し、高速利用を選択。通常20分の道のりも、渋滞で1時間以上かかることがあるとのことだったからだ。
私は現地語は話せず、英語もたどたどしい。そのため、ホテルマネージャーに仲介してもらった。
私のカタコトな英語で、ホテルのマネージャーに対して自分のやりたいことを伝えているところを、息子にしっかり見せていました。こんな私の姿も、何かの学びになればいいと思う。
3.電車の待ち時間とフードコート
駅に着いたのは13時過ぎ。アユタヤ行きの電車は2時間待ちだ。午前中ならもっと頻繁に運行しているのに、息子がダラダラしていたせいで午後になってしまった。もしアユタヤに電車で行くならば午前中に移動することをお勧めします。下記写真が、2024年8月の電車の時刻表です。
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電車チケットを買い、フードコートで時間を潰すことに。
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息子は「何か食べたい」と言ってきた。
私は、お金を渡して「自分で買いなよ」と促す。
しかし「一緒に来てほしい」と助けを求めてくる。
私は突き放すように「自分で何とかしなよと」と塩対応を行う。
息子がひとりで買い物ができていた理由(想定)
セブンイレブンでは何度か行ったことがありハードルが低くなっており、買いたいものをレジに持っていくだけで、ほとんど会話が不要だった。
しかし、駅のフードコートでは、食べたいものを指で指し示すなり、店員と細かい会話が必要になる。
そのため、頼みかたがわからないため、買えなかったようである。
コンビニでの買い物と、実際に指し示して会話しながら買うとでは、大きな違いがあるようである。
付き添いして、オーダーの仕方について手解きを行う。
いろいろと細かい事も聞かれましたので、今回は一人では難しかったかもしれませんが、これも良い勉強ですね。
4.電車内でのひととき
定刻通りに電車が出発。息子と何気ない会話ができた。上海旅行で感じた早口の中国語に威圧感を感じたらしい。英語ならまだ何とかなるという話をしていた。
日本では自分の部屋に居ることが多いです。晩御飯も一緒に食べることなく自分の部屋で食べていたりするため、ほとんど会話がありません。こうして向き合える時間は貴重だ。
その後、本日のホテルも電車の中で息子と話をして予約を完了させました。
予約したホテルは、バーンミースック アユタヤーです。
このホテルは、共同のホットシャワーで、かなりバックパッカースタイル。
ホテルの主人は、とても親切でした。
息子は車窓からの風景をほとんど楽しむことなく、スマホのバッテリーが無くなるまでゲームなどをしていました。スマホが使えなくなると、電車の中で寝ました。この子は、何処でも寝られるのが良いところです。
5.アユタヤ到着と観光
アユタヤに到着し、トゥクトゥクでホテルへ。初めてのトゥクトゥクに、息子は少し喜び、私は昔のタイを思い出して懐かしい気持ちになった。
ホテルに到着しチェックインを済ませると、ホテルの主人が「今夜、遺跡でイベントがある」と教えてくれた。そのイベントは本日が最終日だと聞き、即決で向かうことに。こんな柔軟な旅ができるのも、自由旅行の醍醐味です。
6.旅行で見えた息子の変化
遺跡巡りでは、息子に写真を撮ってもらったり、逆に彼を撮ったり。普段はカメラを嫌がる息子も、少し心を開いてくれた気がした。
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しかし、最初は息子も遺跡巡りを楽しむことができていたようですが、次第に飽きてしまいました。そのため、ゾウ乗り体験を実施。一緒にゾウに乗り、私も息子もとても楽しめました。これはかなりオススメです。
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そして、イベント会場では、地元の雰囲気を楽しみ、チキンやクレープを堪能。
息子との距離が少し縮まった気がした。
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7.気づきと成長
コンビニとフードコートでは、買い物の難易度が違う
数日一緒にいると、自然と会話が増える
ゾウ乗り体験など、シンプルな楽しみが心の距離を縮める
アユタヤは、ただの観光以上に、息子と距離を縮める良い時間だった。