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カナデとウタ2

2人は大学生になった。
いつしか2人は親友じゃなくなっていた。

小学生のころはまだよかったが、2人は違う中学校に入学した。
すると、2人の世界はどんどん離れていった。でもそれは仕方のないことだろう。

ウタは、時々、母親からカナデの近況をきく。カナデと最後にあったのは小学校の同窓会だった。

それよりも、ウタは部活や友達と遊ぶことやおしゃれや、新しいお店や、音楽をきくことで忙しかったのだ。

「カナデくん、ウタと同じ大学よー」

へー

「へー、って、冷たいんだね」
そういうと、母親は笑った
「小学校のときは、あんなに仲が良かったのに。いっつも2人でくっついて遊んでたのよ」

「だってそれ、小学生でしょ?」

ウタは答える。
(何年前の話よ、、)

「明日、入学式だから、準備しよーっと」
そう言って、ウタは話を切り上げた。

入学式。
一目でわかった。カナデだ。

「ウタ!久しぶり!元気だった?」
カナデは爽やかな笑顔で喋りかけた
「うん、元気」とウタは答える
「ほんと?」と、カナデは様子を伺うようにウタを覗き込む
「うん!」ウタは少しめんどくさく思いながら、答える。
元気だよ?元気だけど、カナデみたいに爽やかさを振りまいたりはできない。

ウタは思った
私は、夢も、目標も失ってしまってるんだから。。
みんなみたいに楽しい大学生には、なれない。

ウタは心に傷をおっていた


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