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ユーダイモニア (持続可能)な幸福をつくるには~地域社会編~

今回もデジタル通貨eumoを発行する
Eumo Academy で学んだことのシェア。
Eudaimonia (持続可能)な幸福をつくるには~地域社会編~
です。

幸せは自分一人が幸せでも、家族や親友が失業していれば、
自分が支える立場に回って苦労するかもしれないし、
自分の立場に後ろめたさを感じることがあるかも知れない。
だから持続可能な幸せは自分だけが幸せなのではなく、
自分が関わる人や社会も幸せであってこそ、だと思うのです。

この地域社会編は、主にeumo Academy 12期で
講義をしていただいた、アル・ゴアの『不都合な真実』を日本語翻訳した
環境ジャーナリスト枝廣淳子さんの講座メモのまとめで構成されています。


地域社会の持続可能な幸福を考えるには

在りたい姿を描く

まず、地域社会の持続可能な幸福を考えるには、
何が地域にとっての幸福かを考える必要があります。
地域に関わる人々や地域によって定義される幸福は
異なると思うので、これは地域の自治体なのか、
商店街の仲間たちなのか、有志で集まったグループなのかで
話し合って、みんなの在りたい姿を共有するのが大事だと思います。

個人的に、『在りたい姿』を明確にする手法は
手放す経営ラボのDXOを使うと、
うまく導けるんじゃないかと思います。

次に在りたい姿を描いたら、
そこに辿り着くまでの循環経路を明らかに知ることが大事だと
枝廣さんは言います。

循環経路を明らかに知ること

循環経路を知るには、システム思考が良いそうで、
システム思考の場合は、在りたい姿と現実にあるギャップを
明らかにし、在りたい姿と現状の分岐点となる課題に対して、
対処療法ではない、効果的な解決策を考えるのが大事なのだそうです。

課題解決で、課題そのモノしか見ないと
対処療法になってしまうので、
なぜその出来事が起こったのかを時系列で見て、
その構造を把握し、メンタルやモデルまで見ていくそうです。


これ、手放す経営ラボのDXOもそうなんですけど、
問題は人にあるのではなく、人と人の間の
『構造(システム)』にあると言う考えで、
「人を責めない、自分を責めない」から精神衛生上
とっても良いんですよね。

地域経済を創りなおすプロセス

では、実際に自分のみならず、周りも幸せにできる
地域経済を作り直すプロセスをみてみましょう。

持続可能な組織や地域社会を作っていく上で、
とても今回学びになったのが『地消地産』と言う考え方。
よく聞く『地産地消』の逆です。
一般的な『地消地産』だと、消費者目線で、
地元で採れたものを消費すると、地元に還元されますよ。
ということなのだけれど、
生産する側も、商品を作る際に、地元で取れる素材や
地元の会社や商店と連携して生産を行うことで、
さらに製品の地元感がアップして、
地域内の経済も潤うということなんです。

例えばヨーロッパのどこかへ旅行して、
観光地でキーホルダーを買ったとして、
製造元を見るとどれもMADE IN CHINA。
結局その買ったお土産代は中国の経済を支えることになっているという、
そういう図式を、素材も現地で採れたもの、工場も現地生産にすると、
100%その土地のお土産として成り立ちますよね。

これを枝廣さんは『漏れバケツの穴を埋める』という、
面白い表現をしていました。
もし、この漏れバケツの穴が埋まって、
何度も地域内をお金が循環すると、
地域経済は穴あきバケツの頃よりももっと潤うそうです。

それでは、1つ漏れバケツの穴を塞ぎ、
地域経済の循環をアップさせた実例を見てみましょう。

実例:下川女子の『豆腐プロジェクト』

これは、大豆が有名な北海道下川町のお話しで、
ある日、地域のお母さん方でこんな話になったんだそうです。

「道産の大豆の豆腐を食べたいよね」
「国産の豆腐を置いていたスーパー、閉店しちゃったもんね」
「町のお豆腐やさんにつくってもらえないか、聞いてみようか」
・・・
「価格の理由で、外国産の大豆を使っているって。
でも、1回に作るのが100丁だから、100丁買ってもらえるなら、
持ち込みなり指定の大豆で作れるって!」
「100丁なら、分けたり呼びかけたらはけるね!」
「じゃ、道産大豆でつくってもらおう!」
「来年は、自分たちで大豆を育てて、それでつくってもらおう!」

eumo Academy 12期 枝廣淳子さんの資料より

こうして、地元のお母さんたちの手で、
地産のお豆腐ブランドが作られたそうです。
今では、お豆腐の作り手が高齢化で、
お豆腐を作れなくなってしまったそうですが、
それでも、この豆腐プロジェクトによって、
地域のお母さん方はつながり、一致団結し、
このプロジェクトをきっかけに、
生き生きとした日々を過ごしたのではないかと想像できます。

実際につくられた下川町100%のお豆腐

まとめとして地元経済を創りなおすプロセスの表をシェアして
今回のブログを終えたいと思います。

私のブログではちょっと全てをお伝えしきれないので、
より詳しく地域経済循環の手法を知りたいと思った方は、
こちらを参考にしていただければと思います。
【地元経済を創りなおす――分析・診断・対策 (岩波新書)】
https://amzn.asia/d/ggSxJ12
また、枝廣さんは他にも色々な本を出版されているので、
そちらもぜひ参考になさってみてください。

みなさんの地域やみなさんの周りの循環が
持続可能な幸福に在りますように〜🍀

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