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アメリカ南部の奴隷制にまつわる単語

ディキシー・チックスの名前が変わった。

前回書いた記事の続きを書いてみたいと思う。現在、アメリカで大きな問題になっているBlack Lives Matterから持ち上がってきた話題の一つに、Dixieが奴隷制のあった頃の南部を指す言葉だから変えるべきという話が持ち上がり、Lady Antebellumの改名に続き間髪入れずに声明を発表したDixie Chicks。

「ディキシー」この言葉の意味を実は私はあまり知らなかったので今回、アメリカ文学を教えている方などと会話しつつ調べてみた。奴隷制の時代、その後の南部で奴隷制を含む差別を想像しやすい単語ということで「ディキシー」は使うべきでないと、今回話題になっての改名。

微妙。

というか、正直、日本で生まれ育ってる人間としては、「そうなんですね」としか言いようがない訳で、じゃ、「ディキシーランド」「ディキシーランドジャズ」はどうなんだろう?という素朴な疑問が湧き上がる。この「差別を意識的に関連づける単語、言葉はやめよう」、、、ということはもちろんわかるんだけど、すごく曖昧なんじゃないかというのが本音。そしてDixie Chicksが槍玉に上がるのは最もなんだけど、彼女たちは何かと政治的なアイコンにされていて(それは以前、ボーカルのナタリーがした発言から始まっているのだけど)、さらに目につきやすいのも理由の一つにあったのではないだろうかと。アメリカのディキシーなんちゃらという名前がついたものは全て改名すべきなのだろうか?曲タイトルにディキシーとついてるものは今後Spotifyなどでは流れないようになるのだろうか?南部っぽいものが連想されるものは全て排除なのだろうか?

疑問深まる。

差別的って言っちゃ、カントリーミュージック界が一番差別的なんだけどね。これはまたそのうち。

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