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天使に会いたくてナースコール

拝啓 出雲にっきさま

にっきちゃんこんにちは。
わたしはこの2週間で桃をいくつか食べたり、お母さんとNiziUのライブに行ったり、やっぱりウォーキングデッドを観たりしていました。

お母さんがNiziUの大ファン(MAYUKAちゃん推し)で、わたしは付き添いで行ったのですが、画面越しで鑑賞していた歌声やダンスや、メンバーの表情が、いまわたしたちの目の前で行われている事実にとても感動しました、、歩きながらでもアカペラでも、すらっと高音を出し、終始ダンスはキレッキレできらきらの生NiziUかっこよかったです… お母さんは隣でちょっと泣いてました。
初めて生で観たNiziUも、お母さんと帰りにお散歩したのも楽しかったです ♪


さて、暑すぎる夏が終わって、交換日記の雰囲気も秋へと移り変わっていますね🍁自由律俳句上に差す光もぎらぎら眩しいものから、木漏れ日くらいさわやかでやわらかな空気が漂っているのを感じました。

パフェ齧り付き髭かわいめのクトゥルフ

クトゥルフがわからなくて調べたら結構怖かったけど、そんなクトゥルフというモチーフと日常的なパフェを掛け合わせたアンバランスさがクセになります。
「クトゥルフ」は、パフェに齧りついたときに口元についた生クリームで髭ができてしまった様子の比喩だと思いますが、そこにサンタさんとかではなく、より日常的ではないクトゥルフを重ねた世界観のズレが にっきちゃんらしいというか…
一筋縄ではいかない固有名詞のセンスが抜群の一句でした!

優しい風を待ち砂は流れ秋ね

映像的であり、波打ち際のように移り変わりが目に見える句だと思いました。色も音も風もある立体的で美しい句。
「砂」は個人的に夏の言葉という印象があって、それゆえ場面は夏が終わりそうな海を想像しました。木々などの目に見えやすい秋ではなく、夏側の砂からアプローチしているのがさりげなくて素敵です。
さらさらと、このくらい穏やかに季節がやってきてくれたらいいのに 🍂

ひかひか 葡萄ときたま命宿るの
真夜中未遂している鼠色の空は
さわれる文字をあなたにあげるよ

ひかひか オノマトペの魔術師だ…🪄
ぴかぴかでも、てかてかでもなくて、ひかひか。
艶やかに湿度をまとった葡萄を表すのに絶妙な言葉だなと思いました。葡萄が丁寧に一粒ずつ、丸く房になっている様子は本当に命が宿っているようです。ひかひかという言葉が、葡萄の存在をより神秘的なものにしていますね。
そしてまんまと葡萄が食べたくなっています…

二句目。最近は昼なのに夜みたいなどんよりした空が多いですが、それを真夜中未遂という新しい言葉で表したのすごい… 「真夜中」も「未遂」も変わった単語ではないけれど、組み合わせることでバチッとこの頃の空模様を言い表している、気持ちの良い新語です。わたしはこの真夜中未遂な空に何度もやもやさせられたか… これからたくさん使うと思います「真夜中未遂」🌩

三句目。
態度は言葉の化身だと思うし、特に手のひらとかに宿るんじゃないかと思う。気持ちを伝えるのに人それぞれいろんな表現方法があると思いますが、目に見える/頭で理解できる ではなくて、さわれる という方法に純度の高さを感じました。なかなか底のない句だと思うので、ちゃんと飲み込むのには時間がかかりそうですが、大切に心の中に保管しておきたい一句だなと思いました。

それではすずめ園の自由律俳句です🍁

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・切り方を知らない野菜が並ぶ

・あとで炒飯にする分をよけておく

・おばあちゃんに散歩されてる犬登場

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・人肌の温度を知らず熱い粉ミルク

レシピの中にときどき登場する「人肌ほどの温度」や「耳たぶくらいのやわらかさ」って、結構難しい表現だと思う。

誰しもが体温も耳たぶも持っているけれど、わたしは腕も頬もなんかひんやりしている気がするし、耳たぶは薄くて全然やわらかくない。

この表現をはじめて使った人は、たくさんの人肌とか耳たぶのやわらかさを知っていたのだろうかなんて変なことを考えたりする。いろんな人の耳たぶをむにむにと触りまくる料理研究家の姿を思い浮かべる。かわいいし怪しいし変態だと思った。

そんな変態を想像しつつも、この表現には「温度計がなくてもあるもので計れるように」、というやさしさも感じられる。

こうして再び触れた自分の耳たぶはやっぱりやわらかくなかったし、ひんやりもしていてますます困惑するのだった。

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・笑っただけで軋むベッドで眠る

・天使に会いたくてナースコール


趣味・特技 バブ溶かし


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・雪食べられないしアラザン齧る

・窓際に置かれたパンのわずかなぬくもり

・ジャムパン買って枕にしてやろか


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・部屋とテレビだけあったら世界

ポツンと一軒家を観ていた。
和歌山県の山の中、ポツンと佇む一軒家に住む老夫婦にロケクルーが近づいていく。

おじいさんは、
「ポツンと一軒家は毎週欠かさずに観ています」と言っていた。

ポツンと一軒家に取材される人がポツンと一軒家を観ているなんて。なんとなく、ポツンと一軒家を観ている人は、自分がまさかポツンと側だとは思っていないだろう、と勝手に想像していたけれど、その老夫婦は取材に嬉しそうに受け答えしていた。

そんなゆったりしたバラエティ番組を観ながら暮れてゆく日曜日を過ごした。

ポツンと夫婦が屋根の下、テレビの光が一番明るい世界の夢を見た。


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・月食べられる季節が来たらマック行こ

・シェイク吸うくちびるキュッと力をこめる

・熱すぎるリンゴが無情にこぼれる

・初めから薄いスプライトだった



お母さんとNiziUのライブを観に行った帰り、マクドナルドをテイクアウトして、夜中の12時くらいに食べました。サムライマックの肉厚なハンバーガーと、ポテトのMを半分ずつ。いつもだったら飲み物はジンジャーエールを選ぶけれど、この日はなんとなくスプライトにしてみました。

マックから家に帰るまでの道中、紙コップの中でジャラジャラ鳴ってるスプライトの味が薄くて、「これこれ〜!」と静かに心躍りました。スプライトのマクドナルド味だ!と思いました。同時に、本当のスプライトをあまり飲まないから「もしかしてこれが正しい味なのか…?」とも思いました。

結局本当のスプライトの味はわからないし、家に着く頃にはたくさん氷も溶けて、音はジャラジャラからとぷとぷに変わっていました。
当たり前だけど、家で飲んだ残りのスプライトの味も薄かったです。


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・雨天で延期していた朝焼けが今日来る

・夏無くなって涼しすぎる部屋に居る

・あとは眠るだけなのに更けていく夜


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なんと今日から月見バーガーが発売みたいです🌕

昨日思い立ってマクドナルド自由律俳句を四句作ってTwitterに載せて、今日の交換日記にもほとんど同じものを載せました。マクドナルドに導かれていたのか、はたまた月の魔力でしょうか…  とっても偶然。
毎年月見バーガーを食べようと思っているけれど、結局食べたのか食べていないのか次の年になったら忘れています。去年は食べたような気がしないでもないです。

食欲の秋みたいなので、夏で一旦少食になったわたしも胃が大きくなったらいいな…!来月は文フリ札幌なのでおいしいお寿司が食べられるのが今から楽しみです!

それではね〜 にっきちゃん🍇

すずめ園より

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次の更新は9月14日 出雲にっきちゃんの番です🍛

『ひだりききクラブ』プロフィール

出雲にっき、すずめ園による自由律俳句ユニット。毎週水曜日にnoteにて自由律俳句の交換日記、「 #ひだりききクラブの自由律俳句交換日記 」を更新している。

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