夏野 碧/ゆらぎ

たくさん物語を書けたらいいなって

夏野 碧/ゆらぎ

たくさん物語を書けたらいいなって

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自己紹介|夏野 碧

皆さんはじめまして。 夏野 碧と申します。 自己紹介と言っても話せることは少ないので手短になってしまうかもしれません。 私は幼い頃に見た「耳をすませば」の雫に憧れて物語を書き始めました。初めて書いたのは、確か小学2年生ぐらいだったと思います。 あれから今まで物語を書くことが好きで今もこうしてnoteという場所で物語を書こうとしています。 初投稿の「孤独なクラゲと海に漂う」を読んでくださった方はもうおわかりかと思いますが、別に文章を書くことが上手なわけではありません。好きだ

    • ショートショート|優しさの秋

       金木犀が散っていた。  いつの間にか紅く染まっていた木々の葉は地面に絨毯を作り、誰かが歩くたびにその足音に軽やかな効果音をつけている。半袖でも十分な暑さだったのに今は吐く息が白く揺れている。私はどうやら一つの季節を見逃してしまったようだ。  散った金木犀を拾って香りを嗅いでみる。甘い秋の香りがする。真っ赤に染まった紅葉、鮮やかな黄色のイチョウ、まるまるとした可愛らしいどんぐり、歩きながら見つけた秋を拾っていく。なんだか子どもに戻ったようだ。 「あら、紬ちゃん。お散歩?」

      • ショートショート|今日もまた平凡な日常を

         電車の音とホームに流れるアナウンス、友達と話している学生、丁寧な言葉で電話をするサラリーマン。いつもと変わらない日常が目の前に広がっていた。今ではもう当たり前となった憂鬱で騒がしくも静かな朝の光景だ。  電車の扉が開くと並んでいた人が一斉に吸い込まれていく。私は迷わず定位置に向かった。最後尾の扉の近くが私のお気に入りの場所だ。と言っても私は立っている人達に囲まれるのが好きではないため、人が減るまでは私も立っている。  みんな各々の場所に着くやいなや本を読み始めたりスマート

        • 折れた心で頑張ります

           皆さんお久しぶりです。暑い日が続いていますが、体調は大丈夫ですか?  今回は物語ではなく、特に重要では無いお知らせをさせてください。  七月中に物語を書く予定だったのですが、いつの間にか八月の半ばになってしまいました。  実は今月末に資格試験がありまして、それに向けての勉強をしつつ物語を考えていたのですが、自分は器用じゃない人間だということを忘れていました。  勉強も物語も中途半端になってしまい、これではどちらも残念な結果になるととても焦っています。  一旦資格試験に集

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        自己紹介|夏野 碧

          7月が終わるまでに物語を1つ書き上げたい。

          7月が終わるまでに物語を1つ書き上げたい。

          昨日はどんな空だったか覚えていますか。空を見上げることはリラックス効果やストレス解消にも繋がるので、疲れた時や気分が沈んでいる時には空を見上げてゆっくり一呼吸してみてくださいね。

          昨日はどんな空だったか覚えていますか。空を見上げることはリラックス効果やストレス解消にも繋がるので、疲れた時や気分が沈んでいる時には空を見上げてゆっくり一呼吸してみてくださいね。

          優しい言葉をもっと知りたい。

          優しい言葉をもっと知りたい。

          ショートショート|また明日、夜明けに

          「おはよう、夜」 「おはよう。今日は早いんだね。⋯⋯元気ないけど、何かあった?」  いつもは明るくて私に飛びついてくるほど元気なのに、今日の朝は暗い表情をしたまま隣に縮こまるように座った。 「いや⋯⋯、大丈夫だよ。ちょっと体調が悪いのかも」  そう言って苦笑いを浮かべる朝は今にも泣き出してしまいそうだ。 「そっか、じゃあ今日はちょっとだけ遅く交代しようか」 「うん⋯⋯」  それから特に会話をすることも無くただただ静かな時間を過ごした。いつもとは違う静かな時間だ。時折朝が何かを

          ショートショート|また明日、夜明けに

          ショートショート|孤独なクラゲと海を漂う

          「まもなく、イルカショーが始まります」  このアナウンスが流れてからクラゲの水槽前にいた人たちは皆いなくなってしまった。ここにいるのは水槽の中を漂うミズクラゲと私だけ。静かになった空間に穏やかな音楽だけが流れている。照明の演出も相まって海の中にいるような気分になれる。 「君はみんなと一緒に行かないの?」  不思議な声がした。聞いたことのない優しい声だ。しかし、周りに人はいない。 「あれ、やっぱり僕の声は聞こえないのかな」 「誰?」 「僕だよ」  眼の前にはくるくると回るように

          ショートショート|孤独なクラゲと海を漂う