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月々のうた:2023年8月
泣きごとは生きること手を握ること旅客機の灯を滲ませながら
すれ違う渡り廊下で手を振ればその日おそらくスカートは風
光さす百葉箱だこの部屋の午後は寝息で永遠になる
まだ飛べるまだ飛べるよと手を広げもう鳥たちの去った夜空へ
いく夏に翼をもたぬ僕たちは雲の落とし子のなか走った
くちびるの西瓜の露を拭いとる指を噛んだら真夏の遺影
八月もなんだかんだで一日一首ペースでした。うたの日にはあまり顔を出さず、自分のペースで自分のうたを作っていた月だったと思います。中でもCDTNK夏フェスと、ピーマン歌会の月詠は楽しく、チャンネルがちょっとずつ増えるのは素直にうれしいものです。
自分の心のありようと景色や出来事との間のコール&レスポンスで詠む。それを意識できるようになってきた実感も、まぁまぁあるので、そいつをもっと広げていきたい、そんな夏のうたでした。
では九月ものんびり詠みましょう!