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日記と短歌

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その日その日に起こったことや感じたことを短歌一首とともに記します。
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#夢

つめたい石膏像を抱く、そんな夢 [日記と短歌]23,1,28

石膏の頬を撫でまた口づける君が冷たいはずはないんだ/夏野ネコ 寒い、忙しい。朝から夜遅くまで働いて、けして十分ではない眠りの中につかの間解放されるのだけど、まだ暗く寒い時間に再び起きて、また働きにいく。年に何回かこんな感じの繁忙ターンがくる。寒い、忙しい、寒い、忙しい、寒い、忙しい、寒い、忙しい。 石膏像を抱く夢を見た。 ちょうどマルス七分身像のように、二の腕より先と太腿より先のない、頭と胴体だけの冷たい像をずっと抱いていた。 大切なひとの、具体的な誰かではなく、夢の中

記憶としての同じ夢 [日記と短歌]22,12,21

五分前行動によりつくられた宇宙ほら、いま、ちょうど、五分だ/夏野ネコ 普段から眼鏡をかけて生活しているのですが、夢の中では眼鏡をかけていないのに物事がクリアに見えるのが不思議だな、と今朝の目覚めに思いました。目を瞑っているのに「見えている」感覚は奇妙です。視覚という感覚自体、眼球から入ってきたビジュアル情報を脳が電気的に処理した結果なので、その処理の部分で何事か起これば逆に視覚として認識される、と、理屈ではわかるのですが、なんというか素朴に不思議だなぁ、と。 似たような例