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日記と短歌

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その日その日に起こったことや感じたことを短歌一首とともに記します。
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#自分

歌集を「読む」が「詠む」に通じたこと [日記と短歌]24,1,27

なにもかも再生される歌のなか君だけいないエラーに、風が/夏野ネコ 歌集に「正しい読み方」があるかどうかわかりませんが、本と言えば小説ばかり読んでいた私が歌集、という表現形態へ読みをアジャストしていくのは、これ、けっこう時間がかかりました。 読書といえば古典やSF、海外文学が好みということもあり、どちらかというと理屈っぽい文字の追い方をしていたのかもしれません。 なので同じ「本」というシルエットを持っているゆえに、歌集を読んでいくことがしんどかったように思います。自分は短

私にとって短歌は世界認識のためのインターフェースだった [日記と短歌]23,6,8

境界を吐息でひろげ紫陽花が私の言葉に満ちる六月/夏野ネコ 短歌が今より上手になりたいな、と日頃より思うし、そうなるための心がけめいたことも、まぁ微々たるものですがしているつもりではある。感じ入る歌を読んだ時も、どうして感じるのだろうと、その構造を考えたりもしている。と書いてみるに要するに私はごく普通の歌詠みな訳ですが… でも立ち止まる。上手ってなんだろうかと。 たとえばうたの日に投稿しても評価がさっぱりだったとか、タイムラインの薔薇報告にいいなーと思いつつめちゃくちゃ悔