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湯たんぽのヒヤリハット。寒いロンドンの冬、相棒は黒ひげ危機一髪。
当たり前にロンドンの冬は寒いが、日本に比べて寒さの波が少ないことに気付いた。
この冬、雪が降ったのは1度だけ。
最高気温は5-10℃、最低気温は0-5℃程度の感じが続いている。
こちらの暖房器具で主流なのはセントラルヒーティング。
家の至るところ(部屋の中、廊下、バスルーム)に設置されている。
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これがジワジワと部屋を温めてくれるので、温度さえ上げれば寒くない。
暖かすぎるとかなり空気が乾燥するので、私たちはだいたい22-23℃に設定している。
日本は部屋から廊下に出ると異様に寒かったりするが、その温度差がないので私はセントラルヒーティングの方が好きだ。
とは言え、これはストーブのような熱さはなくジワジワ系。
最近は寒さのせいにして専ら引きこもりを極めている私だが、おうち時間に欠かせないのは
湯たんぽ!
身体は大丈夫でも、足が冷える。
もともと冷え性なのもあって、冬は放っておいたら手足の温度がない!
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こちらではどこでもこういうタイプの湯たんぽが売られていて、シェア率もかなり高いと思う。
柔らかいので、身体のどこにでも馴染んであたたかい。
私たちは3つ持っていたのだが、なんとここ数日の内に2つが壊れてしまった。
2回ともパートナーのターンで(やはり私はラッキーだ)。
これがものすごく
黒ひげ危機一髪的なヒヤリハット
だったので注意喚起したい!
2回とも熱湯を入れてキャップを閉め、さあ部屋に持って行こうと持ち上げた瞬間に破裂したようだ。
1回目はド派手にブシャァァァ!と下部からお湯が漏れた。
2回目は地味にシトシトとカバーに滴りジワジワと。
1回目の時はキッチンの方から
「Whaaaaaaaaat!?」
と珍しい単語と激しい声色&豪快に滴る水のような音が聞こえた。
急いで駆けつけると床から湯気が上がりまくっており、
まるで彼の登場を演出するイリュージョン状態だった。
何が起こったのか一瞬わからなかったが、彼の手には湯たんぽ、そこから熱湯が溢れ出している。
彼の反射神経で上手く避けることが出来たらしく、ホッとした。
反射神経が鈍くあまり物事に動じない(動じよう、そこは)私なら、思いっきり熱湯を浴びて大火傷を負っていただろう。
これ、相当危険だ。
洗濯する時以外は基本的にカバーをつけっぱなしで、どこに穴が空いているかなんてわからない(し、そんな発想がなかった)。
しかもお湯を注いでいる時は何も問題なく、ひょんな拍子に亀裂が入ったのだろう。
これは約2年間、もう1つはギリシャから持ってきたのでそれなりに使ってはいるものの、まさかほぼ同時に使えなくなるとは思わなかった。
彼は、
「これが、多くの人が湯たんぽで火傷する原因だ。」
と、謎の笑みを浮かべ2回とも全く同じ台詞を得意そうにキメていたが、私は湯たんぽが破裂するのを見たのは人生初だった。
このタイプのソフト湯たんぽを使っている方、くれぐれもお気をつけて(と言っても気をつけようがないのが難点だが)。
お湯を入れた直後でよかったが、使っている最中に破裂しようもんならとんでもない凶器だ。
寝ている間にもしも裂けたら、確実に大火傷を負う。
唯一無事に使えている写真の湯たんぽは、ほんの2ヶ月くらい前に買ったので大丈夫なのかもしれない。
そんな高いものでもないので、「あぁ結構使ったな」と思った辺りで買い替えるのが無難なのかもしれない。
湯たんぽの黒ひげ危機一髪に勝ち続け、厳しい冬を乗り越えたいものだ。
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