12月31日母が倒れてから一年

母が倒れてから一年が経ちました。オンライン面会と数回の直接面会はコロナが少し減った頃に実現しましたが、面会禁止が続いています。こちらの話がわかっている時もあればそうでない時もあるようで、母の脳がどこまで回復しているのかわからないままです。コロナさえなければと歯痒く悔しい日々です。

お正月支度の人が行き交う商店街を歩いていて、母とお正月準備をすることはもうないのだなと涙。母は一人で体位を変えることも起き上がることも出来ません。動く右半身でさえ思うようには動かせません。母が使えるようになればと用意したiPadも使えずスタッフさんが時々様子を報告してくれるだけです。

私が新型コロナウィルス関連にアンテナを張っているのは、もちろん母が大阪で最大のクラスターを発生させた病院で感染したことがきっかけですが、なんとか収束して家族の面会が叶うようになればという思いからです。家族の関わりなしにこのリハビリは進みません。

脳機能の回復は2年が限度と言われています。コロナでこの一年、ほとんど家族がリハビリに関われなかったことが、どれほど母の機能回復に影響を与えているか考えると恐ろしく、やるせない思いです。母が母の記憶を取り戻し、動ける範囲で外界と交流が取れればとの家族の希望には難しい道程です。

なんとか私達家族が落ち込まずにと励まし合って来ましたが、体力的にも、精神的にも、コロナで(私はまた昼夜逆転の日本語教授と大学院で)限界が来ています。なんとか、コロナに収束の道筋がつく事を切に切に願っています。どうか、私達を母に会わせてください。誰に祈ればいいのか苦しい日々です。

一年という節目と激動の令和2年の終わりに、一人考えた事を呟きました。目を留めて下さった方ありがとうございます。なんとか、踏ん張りたいと思います。(終)

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