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みどり
2019年2月15日 02:28
すれ違った瞬間が、永遠に感じられるような恋だった。もしも、恋を選ぶことができるのなら。好きになる人を選べるというのなら、わたしは決して彼を好きにはならなかっただろう。彼はわたしの親友であるMに、恋をしていたのだから。叶わないことなんてわかっていたのに、崖の上から滑り落ちるように、気づいたらその恋の淵に立っていた。彼は毎日まいにち、Mと話すために教室に通っていた。側から見れば、彼がMの