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3拠点生活を経て奄美大島に定住。変化の1年で見えてきた”自分に合った”働き方

気が付けば、2023年度も残すところあと1日ちょっと。

2023年の年末にも1年の振り返りをしたのだけれど、この3ヶ月もあっという間に過ぎ去ってしまったので、節目として今年度を振り返っておこうと思う。

とくに今回は「新しいスラッシュワーク」を中心に働き方について🌱

💡スラッシュワークとは?
変化が多く不安定な今の時代に、1つの収入源だけに依存せず、「/(スラッシュ)」で区切るように複数の仕事を組み合わせること。結果として、好きな場所で、好きな時間に、好きなように働くの達成を目指す。

▼仕事もプライベートも含む1年の振り返りはこちら


働き方を考えるきっかけになった生活の変化

これまでで一番国内線に乗った年かも

2023年度はとにかく変化の多い1年だった。

2023年3月に地元の奄美大島で結婚式が無事終わったと思ったら、4月〜7月は京都、8・9月は奄美、10月は京都、11・12月は函館、2024年1月からはまた奄美。

こんな調子で、1年で5回の引っ越しを経験することになった。

引っ越しの理由は「夫の仕事の都合」。

私は元々地元の奄美大島で家業を手伝っていて、フルタイム出勤の会社員だったので、2023年度を過ごすにあたって、思いつく選択肢は「別居生活をするか」「仕事を辞めてついていくか」。

結果、私が選んだのはどちらの選択肢でもなかった。

「独立」か「会社員」かではなく「本業+複業」

まだ結婚して1年未満、お互いを知っていく過程での別居生活はしんどい…。かといって仕事を辞めてついていくことで、収入面・精神面で依存するのでは?学生時代から「自立」をモットーに行動してきたのに、自分の信念と外れてしまう…。

こんな考えが心の中に渦巻いていた。

夫婦で一緒に過ごす時間を大事にしつつ、キャリアも諦めたくない、そんな私が出した結論は「どこでも働ける働き方を見つける」だった。

そうと決まってからは行動あるのみ。

所属している会社に相談

当時の職場は黒糖焼酎と特産品を扱うお土産屋さん。週に5.5日出勤しながら接客や在庫管理、オンライン販売などを担当していた。

アットホームな環境ではあったけれど、昔ながらの地方の中小企業で、リモートワークなんていう制度は存在しない。ただ、「ECサイトの運営」や「SNSでの情報発信」など、私しかできないことをアピールすることで、給与を半分にすることを条件に奄美以外での勤務も認めてもらえることに。

リモートワークが決まってからは、PCに触れたことのないスタッフでも最低限連携を取って、仕事ができるように急いで引き継ぎをした。

収入を増やすべく複業の模索

本業の給与が半分になったし、稼働時間も減ったので、ほかに何か仕事を見つけよう!ということで複業の模索を始めた。

ただ奄美と京都、函館を行ったり来たりの生活で、月ごとに稼働できる時間も変わってくる。そうなると、ある程度時間的融通が効く仕事を探す必要があった。

これまでライターとしては収入を得たことがあったので、まずは始めるならライターからかな?と思い、所属しているコミュニティで「◯月〜◯月本業の稼働が減るので、お仕事募集してます!」ととにかく発信をするようにしてみた。

結果的に、奄美では「ほぼ本業+ライター業」、京都・函館では「本業とライター業や単発の仕事半々」といったワークスタイルに落ち着いた。

せっかくなので、2023年度の複業もまとめておく✍

2023年度の複業①ライター業

一番メインの複業になったのが「ライター業」。
同じライターとしての仕事でも大きく分けて3つの種類まで増やすことができた。

1. Cookpad newsでのレシピ記事

こちらはコミュニティ内の知人の紹介がきっかけで執筆させてもらえるようになった。クックパッド内のレシピをテーマに合わせてまとめて紹介したり、工程を説明したり、といった記事スタイル。

執筆しながら、今晩のおかずや次に作りたいレシピを保存するというのが習慣になり、私のごはんのレパートリーが増えたのは間違いなくこの仕事のおかげ(笑)

レシピ記事の一例

その他担当記事一覧

2. 3拠点生活を生かした地域取材記事

奄美、京都、函館の3拠点生活をする中で、現地にいるからこそ書ける記事、というのも執筆するようになった。自分で応募したのもあるし、すでにお世話になっているクライアントさんにこの地域にいます!ってアピールしたおかげで任せてもらえるようになったのもある。

北海道名物!セイコーマートの取材記事

函館在住の際に行った椴法華海鮮まつりレポ

奄美市乳幼児健診の様子をレポ

3. オンライン取材記事

書いた記事を積極的にSNSやコミュニティ内でシェアするうちに、ライターとしてのイメージが定着して、これまた知人の紹介で任せてもらえた記事。

函館や奄美といった都市圏からは地理的に離れた場所にいても、オンラインで取材して(あるいはその取材データをもらって)、取材記事を書けるというのは大きな発見と自信に繋がった。

日本三大紬の一つ「牛首紬」を製造する白山工房

日本茶を創造する30の革新者たち

2023年度の複業②紬美人

ライター業として並行して始めたのが紬美人の活動。

地元、奄美大島の伝統工芸品であり、「ペルシャ絨毯」「ゴブラン織り」と並ぶ世界三大織物の一つでもある「大島紬」。

そんな大島紬を広める活動も2023年から始めた。主な活動は大島紬を着用して、クルーズ船の出迎えや催事への参加。奄美での活動がメインだったけれど、夫の出身地でもある京都での催事にも足を運べて、不思議なご縁を感じることができた。

なにより小さい頃から身近にあったけれど、実はあまり着る機会のなかった大島紬を何度も着ることができ、歴史やその工程を知ることで改めて地元の特産品であることを誇りに思うことができた貴重な経験になっている。

2023年度の複業③SNS運用

この仕事もコミュニティ内のメンバーの紹介で始めることができた。東京にいた時に働いていた会社でSNS担当をしていたこと、そして奄美のお土産屋さんでも継続してSNS担当をしていたおかげで任せてもらえることに。

副業を始めるとなると、0から新しいスキルを身につけなきゃ!と思うかもしれないけれど、本業でやっていたことがそのまま複業に活きることもあるんだなぁと思わせてくれた。

「1円でも多く稼ぐため」ではなく「自分の幸せのため」に

この1年で複業をするようになって気づいたことがある。

最初は、足りなくなった収入分を稼がないと!自立したキャリアを築かないと!と思って始めた複業だったけれど、この1年で感じたのは、複業を通して人生が豊かになったということ。

もちろん複業をしたことによって収入面が増えたというのはあるけれど、それ以上に「どこにいても働ける」というのが自信に繋がり、「仕事を通じた人との繋がり」がどこにいても社会と繋がっているという感覚を味わせてくれた。

そして今回複業ができるようになったきっかけはほぼ知人や友人、コミュニティの存在のおかげだったので、改めて人とのご縁に感謝する1年に。

ちなみに今回振り返りnoteを書こうと思ったのも、複数の仕事を組み合わせることで、好きな場所で、好きな時間に、好きなように働くを達成しようという考えを持つ仲間が集う「スラッシュワーカーズ」というコミュニティのおかげ。

誰かの正解ではなく自分だけの正解を

「好きな場所で、好きな時間に、好きなように働く」というと、会社員は自由じゃない!自由を求めてフリーランスなろう!独立しよう!というメッセージが多い気がする。

でも私がこの1年で感じたのは、私には「本業+複業」のスタイルが合っていたということ。

もちろん、さらなる時間的・場所的自由を求めて、フリーランスに憧れている時期もあったけれど、やっぱり安定して毎月収入が入ってくる会社員スタイルのメリットも大きい。

とくにそう実感したのは、私がもうすぐ第一子を出産予定だから。まさにこのnoteも切迫流産のため入院中のベッドの上で書いているのだけれど(笑)

子育てという未知の世界に挑戦する中で、「産休・育休制度」を使い、働かずとも毎月収入が入ってくるというのはとてもありがたい。そして子育てに少し余裕が出てきたら、複業を再開して社会と繋がることもできる。

元々は旅が好きで、さらに今回は3拠点生活に合わせて、どこでも働けるスラッシュワーカーとしての働き方を模索してきたわけだけれど、今こうして子育て期間にも活きていて、改めて最初の一歩を踏み出して良かったなぁと感じている。

長くなったけれど、結論何が言いたいかというと、働き方に正解はなくて、自分に合った働き方を見つけること。そして、働き方はライフステージごとに変化してもいいんじゃないかな?ということ。

「0か100か」ではなく、グラデーションのある働き方を楽しめるようになったら、人生が豊かでハッピーになったよ、という話でした。おわり。

さいごに

おわり。とか書いて、まだ続きがあるんかい!ってツッコミが入りそうだけど、このnoteは「スラッシュワーカーズ」のメンバーが3月26日〜31日にかけて、それぞれのスラッシュワークについて振り返る企画。

ということで、ほかのメンバーのnoteも #スラッシュワーカーズ からぜひ覗いてみてね👀!

おわり。


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