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2024年6月1週目の日記
2024/06/01
面倒くさくてお風呂に入らない若い子が増えてるっぽいな〜とうっすら感じていたところに、あのちゃんのオールナイトニッポン0で幾田りらが「制作期間中で人に合わない時は結構お風呂をスキップする」と言っていた。世の中には「お風呂スキップ界隈」なるものがあるらしい。
わたしは乾燥肌かつ皮脂があまり出ないタイプなので、毎日お風呂に入るのは良くないのではないかという観点から、最近人に会わない時はお風呂の頻度を2日に1回にしてみている。一昨日お風呂をスキップし、本来であれば昨日はお風呂に入る日だったけど、時間が遅くなってしまったし幾田りらも3日くらい入らないことがあるって言ってた気がするしなとそのまま寝た。
つまり今朝は2日間お風呂をスキップした状態だったわけだが、結局不快で朝からシャワーを浴びることになった。お風呂をスキップする若い子たちは不快じゃないんだろうか。大吉原展で吉原の髪洗い日は毎月27日と決められていたと説明があったけど、1カ月頭を洗わないと人はどうなってしまうのだろう。自分の体で実験する気はさらさらない。
今日は園芸の日にしようと思い、土と苗を買うために散歩がてら花屋さんへ行くも、財布がなくスマホ決済ができなかったので散歩しただけになってしまった。悔しいので冷凍しておいた創作餃子をたくさん食べる。どれが何味だか覚えておらず、闇餃子状態。
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2024/06/02
愛するお友だちに久しぶりに連絡をしたら「わたしもなっちゃん元気かなって考えてた」と返信が来た。ディスティニー。
3枚余った餃子の皮をはんぺんに巻いて焼いてみたけど、全然巻かなくてよかった。もっと大胆に油を使ったらもう少しおいしかったかもしれない。
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「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」、恋するヨンウがあまりにもかわいくて顔がデレデレになってしまった。
2024/06/03
オンライン取材の時間が急遽変わり、取材対象者のご自宅のハプニングもあって終始バタバタ。午後の対面取材も取材対象者の都合が悪くなりオンライン取材に変更と、変則的な日。不思議とスムーズにいかないことは重なる。
外出に備えてお化粧をして髪型を整えちゃんとした服に着替えたけど、外に出る予定はなくなりおまけに雨も降り出し、雨が収まったら散歩にでも行こうと思ったけれど雷混じりの豪雨となったので諦める。結局きちんとしたわたしが日の目を浴びることはなかった。
2024/06/04
終日自宅デー。最低限の身だしなみを整え、今日こそは外に出る。とはいえ仕事のスケジュールを考えれば呑気に出歩いている場合ではないので、近所の花屋で観葉植物の土を買い、普段行かないパン屋で昼ごはんを調達するにとどめる。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を見終えてしまった。泣くヨンウもかわいい。今のわたしの中で世界一かわいいのはウ・ヨンウ。キロギトマトスイス。
2024/06/05
引っ越し直後の友人のおうちへ遊びに行く。お子さんたちは麺類だったら素麺が好きだというので、引っ越しそばならぬ引っ越し素麺パーティをしようと2週間前に小学4年生のお子さんと約束していた。
ところが、昨夜から友人と連絡がつかない。スマホをなくしたか、あるいは思わぬハプニングに見舞われているのではと予想し、とりあえず待ち合わせ場所まで行ってみたら無事会えた。友人は案の定スマホをなくしていた。
前日が引っ越しの日で、ずっと家にいて、確かにスマホを使っていたのに、気がつくとスマホはどこにもなかったらしい。電話をかけてもどこからも音は聞こえず、「iPhoneを探す」の設定もオフになっていたのでどうすることもできない。引っ越しは日常と挙動が異なるので、ゴミを捨てる勢いで一緒に捨ててしまったのではないか、というのが私の予想。
古い機種のスマホはあるものの、まだ新居でWi-Fiは開通しておらず、公衆電話がどこにあるかの見当もつかず、見つけたとて誰の電話番号もわからないから結局どうにもならない。
再発行したSIMが届くまでの数日をどうにかすべく、一緒に家電量販店へ行き、外国人旅行客向けの1週間だけ使えるSIMを購入し、古い機種のスマホにSIMを差して急場をしのぐことにしたものの、電話番号がないと2段階認証に阻まれ、あらゆるサービスにログインができない。
わたしはPCとタブレットにあれこれ同期しているからスマホをなくしてもどうにかなるけど、それらがなく、かつWi-Fiもない状態を想像すると確かにどうしようもない……と思ったけど、深夜に妹の家へ押し掛けて、妹のスマホから「iPhoneを探す」で探してもらったことがあった。どうにかなっていた。
なんとかなっているのは、わたしが過去20回くらいガラケーやらスマホやらをなくしてきたから。ゆえに紛失対策がそれなりにできているわけだが、友人はしっかり者かつ物持ちがいいのでスマホをなくしたことがなく、ゆえに「iPhoneを探す」がオフになっている。ビジネス系の取材で「失敗した方がいい」「失敗すると強くなる」などの話は定番だけど、こういうことなんだなと心底実感した。
当初はお子さんたちが小学校に行っている間にランチがてら大人の話をゆっくりするつもりだったけど、結局スマホ紛失の対応に追われて終わった。元より引っ越し後のお手伝いをするつもりだったので役目が果たせて良かったし、思い出深くはある。
そんなこんなで家に着く時間が小学1年生のお子さんの帰宅時間ギリギリになってしまい、急いで帰ったらお子さんはドアの前にしゃがみ込んで泣いていた。引っ越し直後でまだ鍵を持っておらず、5分くらい一人で待っていて心細かったらしい。そりゃそうだ。
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友人の新居は墓地ビュー。臨時カーテンとして布団が入っていた不織布の活用を提案し、見事墓地を隠すことに成功した。幼少期より頭を使え、工夫をしろと母より育てられてきたかいがあった。
友人の荷解きを手伝い、適当に収納をする。ジップロックやアルミホイルがやたらとあり、同じようなものがたくさんあることにイライラしてしまう。片っ端から捨てたくなるが、「これでも荷物少ないねって言われるんだよ」とのこと。同じサイズの泡立て器が2つもある家の荷物が少ないなんて絶対に信じない。
大人2人と小学生2人の4人分の素麺はすごい量。4人分のごはんの量がわからず、半信半疑で野菜を刻み、豚肉を全て茹で、2皿分の豚しゃぶサラダが完成し、こんなに食べられるのだろうかと訝しんでいたらあっという間になくなった。
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普段1〜2人分のごはんしか作らないので、ガッと大量の素麺と豚しゃぶサラダを作り、それらがみるみる減っていくのを見るのは妙なやりがいと爽快感があるなと新鮮な気持ちだったけど、たまにやるからそんな呑気なことを言えるんだよなとも思う。
小学1年生のお子さんとドゥクシドゥクシ言いながら遊んでいたら「この独身星人め!」と言われる。悪口のニュアンスで独身という言葉が使われていることに対し、小学生になってわずか2カ月でそんな価値観を獲得してしまうのか……とやや戸惑っていたら「ドゥクシ星人」だった。とんだ空耳。
帰りがけに「なっちゃん今日は楽しかったよありがとう!素麺もおいしかったよ、また来てね!」と小学1年生のお子さんから真っ直ぐな目で真っ直ぐなお礼を言われ、びっくりして一瞬固まってしまった。大人は混じり気のない純度100%の素直をぶつけられるとフリーズしてしまう。
自宅へ歩いている途中、今日会った友人を含めた3人のグループLINEで「新しくスマホ買った頃に見つかるかもね」と軽口を叩きながら、ふと思い立って紛失中のお友だちのスマホに電話をかけたら普通に出た。何度も探したはずの衣装ケースから見つかったらしい。「一時的に違う時空に行ってたんだと思う」とのこと。何はともあれ見つかってよかった。
2024/06/06
パーソナルトレーナーから、中学校の陸上大会で短距離から長距離、走り幅跳び系の競技に至るまで全ての種目で1位をとった話を聞く。泳ぐのも早く、ボーリング以外の全運動が得意らしい。
わたしの学校にも運動神経が良い子はいたけど、ここまで極端な子はいなかった。超人的な身体能力を持つ設定はマンガの主人公だけだと思っていたけど、現実の身近なところにもいた。
そういう人が大人になってトレーナーとして働いていることへの納得感がすごい。彼女は新卒で銀行に就職したそうだが、向いていないことは火を見るより明らか。でも、当時は大学を卒業してオフィスワークをするのが当たり前で、いきなりトレーナーになる選択肢が持てなかったのもめちゃくちゃわかる。今の大学生も似たような感覚なのだろうか。
なんとなく韓国語を学び始め、ようやく文章を作るところまでたどりついた。例文がひどい。
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2024/06/07
終日自宅デー。久しぶりに思い描いていた通りに仕事が進まず、カチンと来てしまった。完全に自分の企画趣旨の伝え方とニーズの汲み取り方が悪いのに、勝手な話。
仕事がひと段落つきスマホを見たら、大学の友人から近所で飲んでいると連絡が来ていた。今日が納期だった原稿は明日の昼までに送ればいいことになったので、嬉々として眉毛を描き、パウダーをはたき、幽遊白書のロンTから黒柳徹子のTシャツに着替え、最低の状態から最低限外に出れる格好に身なりを整え家を出る。
大学の友人の一人は、現在わたしの新卒同期と一緒に働いているらしい。しばらく会っていない同期は500万円を株で溶かしたり、不祥事への対応として200万円を渡したり戻されたりと、景気が良いんだか悪いんだかわからないことをしていた。大学の友人と同期の仕事ぶりや人となりについて話しているわけで、人の評判はどこでどう伝わるか本当にわからないものだなと、面白さと少しの恐怖を感じる。
わーわーしゃべって、あっという間に友人たちの終電の時間。めちゃくちゃ楽しく、これがリフレッシュというやつか……と、気分転換の効能を実感した。突然の誘い、大好き。