たった1つのルール「誰も否定しない」を続ける。 #未来のためにできること
余裕もって家を出たはずなのに。
朝の子どもとの攻防の末、保育園に着くまでに汗だく。
やばっ。
打ち合わせにギリギリ間に合う時間だ。
満員電車に揺られ、オフィスに着いたら、すでに体力消耗。
さあ、気を取り直して、大事なミーティングだ!
と思ったときに、保育園から着信が。
気づかないフリをする自分に嫌気がさし、2回目の電話をとる。
先生から一言。
「お子さんが熱で…」
出産前は、仕事に120%注げたのに。
今は、仕事も子育ても中途半端。
なのに、睡眠不足。
母親業は「できて当たり前」。
朝ごはん用意して、おむつ替えと支度、保育園送って、仕事帰りにお迎えと買い物、夕ごはん用意して、お風呂に寝かしつけ。
誰かに褒められることもない。
何かと思い通りにいかず、イライラする。
そんな自分が嫌いになる。
でも、よく考えてみたら、
「できて当たり前」なんだろうか?
初めての母親業、
限られた時間、
人それぞれ状況も違う。
「できなかったこと」より
「できたこと」に目を向ければ、
いっぱいある。
そっか、
「母親はこうあるべき」と思いこんでたのは、
私だったんだ。
ふと、思った。
そんな思いで、
「母親アップデート」
というコミュニティを立ち上げた。
たった1つのルールは、
「誰も否定しない」。
SNS時代には、簡単に他者を否定してしまう。
その根底には「自己否定」がある。
だから、「誰も否定しない」をたった1つのルールにした。
「誰も」には「自分」も含む。
他者も否定しないし、自分も否定しない。
私自身が「こうあるべき」に縛られ、できない自分を否定してたから。
ワーキングマザーも、専業主婦も、シングルも、毎日キャラ弁作る人も、料理が苦手な人も、どんな生き方でもいい。
100人100通りでいい。
誰も否定したくない。
単なるきれいごとかもしれない。
でも、コミュニティを続けて5年。
このルールがあるだけで、
と、ひとりひとりの「できる」が花開いたのだ。
「社会を変える」なんて、大それたことは言えなくてもいい。
「誰も否定しない」を続けることが、
ひとりひとりの「できる」を増やし、
未来をつくるのだから。