食べるドレッシング!?ラオスで出会った「なすのディップ」は元気が出てくる味でした。
ラオス・ルアンパバーンで料理教室に参加しました。わたしの旅の恒例行事です。
そこで、常識を吹っ飛ばしたディップ(食べるドレッシング!?)と出会ったんです。
|「ラオス料理」の輪郭を知った体験
古都ルアンパバーンで人気のラオス料理店「タマリンド」が主催する料理教室は、街中のレストランで行われるかと思いきや、車を走らせうっそうとした森の中に迎うところから始まります。
これまでに様々な国で料理教室に参加してきたのですが、ここまでディープで本格的な郷土料理が1Dayで学べるところは他にない…!と料理好きが心躍る内容でした。
言い換えれば、日本人にとってほとんどイメージのない「ラオス料理」の輪郭を知り、ラオスならではの食材の扱い方やハーブの活用を学ぶことができました。
さて、その中で日本の食材を使って再現しやすいレシピを、簡単に作れるようにアレンジしてご紹介したいと思います。特別な材料は何もありませんのでご安心を。
|常識を吹っ飛ばされた3つの理由
さて、今回ご紹介する「なすのディップ」ですが、常識を吹っ飛ばし「なすの新しい一面」を発見した!と冒頭に書きました。
具体的に、どんな点に驚いたかと言うと…
1 皮付きのまま焼いてから調理するアイデア
先に焼くことで(現地では炭火で焼きました)なすの甘みが引き出され、にんにくはホクホク感が増します。にんにくを焼いてから使うことがなかったので、とても新鮮でした…!
2 なすを叩いて潰してしてしまう手法
焼いたなすの皮をはいで、すりこぎの中で潰してディップにするのですが「こんなふうに潰しちゃっていいのね…!」と斬新な発想でした。
料理にルールなんてないのに、なす料理と言えばその形を活かすもの!という固定概念があったことに気付かされました。
今回のレシピでは、すりこぎを使わずまな板の上で包丁で叩いて作ります。
3 もち米(カオニャオ)にのせて食べる方法
ラオスでは少し水分少なめに蒸し上げたもち米が主食です。固さのイメージとしてはごはんが炊き上がった後、炊飯器の蓋を3〜4時間開けたまま放置しちゃった…!!!くらいでしょうか(笑)
日本人の感覚からすると、ちょっとカサカサしています。それを一口大に丸めて、なすのディップをのせてパクッと食べるんです。これは、おにぎりの感覚だなぁと思いました。
では、大変お待たせしました。
さっそくレシピをご紹介しますね!
◆材料(作りやすい量)
なす 2本
皮付きにんにく 2かけ
ナンプラー 小さじ1(しょうゆで代用可)
塩 小さじ1
唐辛子 お好みで
小ねぎ 2本(パクチーがあれば尚良し)
◆作り方
なす2本、皮付きにんにく2かけを魚焼きグリルで8分ほど焼きます。
なすの皮がシワシワになり、少々浮き上がって手で剥けそうな具合になっていればOKです。
もし、皮が焦げ焦げになって破裂しちゃうくらいまで焼けちゃっても全然大丈夫です。
まな板の上で、なすとにんにくの皮をむきます。小ねぎ2本(代わりにパクチーがあれば更にラオスの味になります)をみじん切りにしておきます。
包丁で細かく叩く準備として、なすを適当な大きさに刻みます。
にんにくや小ねぎと混ぜ合わせるように包丁でたたいてみじん切りにしていきます。このくらいの細かさになったら、ナンプラー小さじ1(しょうゆで代用可)、塩小さじ1、唐辛子お好みの量を加えて、更にたたきます。
ねばりが出て、まとまってきたら完成です。
うつわに盛り付ければ、なんだこれは…!?となすの新しい一面を垣間見た気持ちになりました(笑)
なすってこんな味だったんだ〜!とおいしさを再発見できること間違いなし。
ごはんにのせて食べるのはもちろんのこと、焼いた鶏肉や豚肉に、切ったきゅうりやトマトに、卵焼きにと万能に使えるんです。
現地では、なすを炭火で焼いたので、焼きなすのような香ばしい香りも加わり、その香ばしさと魚醤のうまみの掛け合わせで、味わいはなんだかナス味噌炒めのようでした。
「食べるドレッシング」だと思って、ぜひ色々な食べ方を楽しんでみてくださいね!
|世界の家庭料理が知りたくて
ここまで読んでいただきありがとうございました。
というように「この国と言ったらこの料理」というのがあり、料理教室に行けば必ずと言っていいほど王道のメニューを作ります。
王道メニューをみんなが自炊して作っているのか?というと、自分で作るのには面倒な材料や工程のものが多いんです。屋台で食べるのが主流なんじゃないかと思うんですよね…。
だから内心、もっと家庭的でシンプルな料理が知りたいなぁ…と思うんです。日本で言えば、寿司やラーメンの作り方を習うよりも、おにぎりとか卵焼きとか味噌汁の作り方が知りたいな…とわたしは思うんです。
ラオス料理店「タマリンド」が主催する料理教室では、まさに家庭料理でシンプルな料理を学ぶことができました。
今や観光地としても有名になったラオス北部のルアンパバーン。日本からラオスへの直行便は無く、バンコクやホーチミン経由で行くことになりますが、それでもわざわざ行く価値がある素敵な場所でした。ご飯も総じておいしいですし、治安もいいです。
もし訪れる機会があれば、ご興味のある方は、ぜひ料理教室にも行かれてみてください。