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ギュッ♡が好き【全国のヲタクに告ぐ】
ギュッと押したような硬めのチョコブラウニーが好きだ。プリンもちょっと硬いのが好み。チーズケーキにしたってバスクよりベイクド派だ。
黙れデブって思うかもしれないが、分かる方がいらっしゃると嬉しい。
よく行く珈琲屋でも頼むのはいつもエスプレッソ。
ただ、飲み方はイタリア人とは真逆でチビチビ飲む笑
お客さんのおばさん達からはたったの30ccに400円も払って何がしたいの?カッコつけたいの?みたいな冷たい目線をされた事があるが、私はその30ccにギュッと凝縮したロマン、そこにコーヒーの趣を感じている。
これは私のバイクや車の趣味にも言えるのだが少し聞いてもらえないだろうか。
いろいろあって今は車を所有していないが、それまで乗っていたのがBMW 135i クーペ(MT)というマニュアル車だ。
まさしくヘッダーの画像が我が愛車である。
しかし、皆さんのイメージするようなBMWの高級感や威厳は全くなく、サイズはへたすると国産コンパクトカーよりも小さくてショボく見える。
そんな見た目だけにバカにされたり、無駄に煽られるなんて日常茶飯事だった。
しかし何がすごいって中身のエンジンはとんでもない。 いかにも速そうな国産スポーツカーより速い動画もある。
興味がない人に分かりやすくポケモンで説明すると、100レベルのフシギダネだ。
誰もフシギダネの見た目からソーラービームが放たれるなんて思わないだろう。
中身のエンジンは3リッターツインターボ、普通は7シリーズなどに搭載されるようなエンジンがギュッと1シリーズの車格に詰め込まれているのだ。
バイクにしても私は直4(直列4気筒)のような高速域にステータスを振ったバイクより、低速からドカンとスタートダッシュを切れる単気筒か二気筒が好きだ。
実際、以前は700cc単気筒のマシンに乗っていた。
これもまた見た目はもちろん、迫力もなければ細くてバッタみたい、道の駅では常套句のように250ccだろ?と見間違われる。
しかし中身は、たった一つのシリンダーに700ccとそぐわない排気量が掛け算されているマシンだった。
【AKIRA】で有名な大友克洋さんの言葉を借りればとにかく“ピーキー”なマシンで、峠では見た目に反して負け知らずだった。
度々冷却水が漏れたり、エンジンオイルは干上がったりする代償を払ったが、それでもその代わりに得られるものは私を享楽に溺れさせた。
話は変わるが、先日友人とミスタードーナツに行った時のことである。(行く場所がデブなのは認める笑)
その際、向かいの学習塾の終了時間と重なってしまい、後ろには大量のJK達が隣り合わせに並んで来た。その時の会話である。
『ヤバイ!ハート!エグいっ!!』 『エッ、エッ、これもエグくない!?』『ヤバァ!エグすぎーッ!!』
どうやら彼女達は学習塾で【ヤバい】と【エグい】の2単語を何時間もかけて学習してきたらしい。
常に世の中は彼女らのように見た目だけ可愛くてキラキラしてて大声を出して目立つものに巻かれる。
そこに正しさは求めておらず、ただ権威性のようなものを感じるからだろう。
見た目はともかく、果たして彼女らの中身はどうなっているのだろうか。
飼い主に似るとはよく言うが、先ほどの見た目でバカにされるバイクも車も、趣味全般は私(ヲタク)を投影している。
ヲタクとは世間から揶揄される対象にいつも所属している。
しかし、それは他を犠牲にしてまで一つに集中できた証だと思う。 好きが加速した賜物と言ってもいい。
以前も言ったが雪の結晶も一見同じに見える。 しかし、顕微鏡で覗けば一つ一つ全く異なる結晶を表現している。
一見地味、一見キモい、一見デブ、一見老けて見える、一見、、、人は見た目だけではない。
時にその中身を見てみるとギュッと凝縮された何かを持っていたりする。
そうして中身を見ないで一言で終わらせるのは惜しいものがあるのではないかと思う。
私は、私含めそんなヲタクがもっと価値があると思いたい。
見た目に反し、本気を出せばソーラービームくらい打てるはずだ!笑
バカにされたり軽視されたりもするが、そんな見た目に反して中身がギュッと詰まったものたちが、私は好きである。