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働いてすぐ、先生に降りかかるトラブル【通勤編】

※社会人スタートの方々へ、通勤トラブルの対処の仕方
※新任教員向けですが、他の先生方にも参考にして欲しいです
※大変な時こそ助け合いの精神を
※4000字程度です


新型コロナウイルスが、社会にもたらしている影響は凄まじく、わたしも筆を執る手を止めることができません。(コロナの被害を自分が受ける前に、世の中にたくさん文章を残しておこう)


既に長く勤務されている先生でさえ、今後の動きを想像しきれないのに、新しい学校に赴任する先生がどれだけ不安なのかを想像するだけで胸が苦しくなってしまいます。


「本当に4月から、通常通り学校が始まるのだろうか」
「学校に子どもが来ないことになって、授業がなくならないだろうか」
「昨年度の積み残しを、新学期から教える時間はあるのだろうか」
「始まっても長い間登校していない子どもたちが、きちんと学校に来て授業に集中してくれるか」

いろいろな不安が過ぎるだろうし、保護者の側も子どもたちも不安でたまらないと思います。

しかし、どれだけ不安を抱えてもコロナは消え去るわけではないです。個人的には感染予防の対策をしっかりして、急なことにも落ち着いて対応できる体勢を整えることが必要です。

コロナ以外にも、天災などは急に降りかかるかもしれないし、自分だけが事故に遭う可能性もあります。いかなる時も、運には逆らえないかもしれませんが、意識して回避できるリスクは最小限にしていきましょう。


今回は、わたしがまだ教員経験が浅かった頃に見舞われた通勤トラブルに関してお話しするので、「ああこんなこともあるのだな」「こういうときは気をつけよう」と思ってくれたらいいなと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけを、最後に書いているので、そこまで読んでくださると嬉しいです。



出勤できない!?どうしよう!?

「4月1日!今日から出勤!コロナに対する心配もあるけど……無事昼夜逆転生活を解消して朝早く起きることができた!なるべく元気よく、初めて会う先生に挨拶をしよう」

新任の先生は、緊張と期待で高鳴る胸をなんとか抑えて家を出ます。駅に到着すると……


「山手線は、現在運行を停止しております。運転再開の見込みはありません」


なんと、電車の運行がストップして、駅に人が溢れかえっている。電光掲示板を見上げると、何十分も前から遅延しているとの表示。

「え?これじゃあ学校に行けない!着任早々、遅刻したと思われる!!!」


めちゃくちゃ焦るのは分かりますが、こういう交通機関のストップってよくあることなんですよね。慌てずに、以下の行動をすればいいと覚えておきましょう。


【電車の延着が判明してから行うこと】

①振替輸送があれば利用
②同じルート同じ時間に勤務している同僚と協力
③延着証明をもらう
④勤務先へ電話は、実は後回し


手段があるなら、職員は勤務先に向かわねばなりません。一つの電車が延着していても、他にルートが残されているなら、それを使って向かわないと行けないのです。振替輸送の可能性をまず探るべきですね。

どの交通機関も凍結しているということであれば、同じルートの同僚と連絡を取り合って、タクシー相乗りすることをオススメします(タクシーは公共交通機関扱いでないため、たいていの場合は支給されないと思います。安く済ませるためにも誰かと乗ってしまうのがいいと思います)
だから、同じルートで通う同僚とは、特に仲良くなっておいた方がいいと思います。

一番に、「勤務先に電話を掛けなきゃ!」 と思うかもしれないのですが、既に勤務先ではたくさんの電話が鳴っている状態であるのは予想してほしいところです。同じルートで通う人たちが、「どうしたらいいですか」と全員電話を掛けたら、職員が対応しきれないのは分かりますよね。

子どもたちも登校する日なら当然、電話が殺到します。早く学校に着いた先生の負担が大きくなりすぎます。交通機関の停止や延着の場合、勤務先に電話をするのは一旦後回しでも構わないと思います。

病気などでの遅刻や、勤務先の中でも同じルートで出勤している人がいない場合は、状況を知らせるためにまず電話をすべきかもしれませんが、事故や災害などでニュースになっていて、誰もがわかるものならば、わざわざ電話を入れないでいいです。

※ただし、勤務初日であれば管理職も、新しい先生がどこから来る人なのか把握してしていない場合があるので、電話を掛けておいた方がいいかもしれません
※もし、電話を掛けるのであれば、電車内では難しいと思うので、乗る前に掛けるか、到着後でも大丈夫そうか、遅延の具合で判断しないといけなくなるかもしれません

小さな遅延であっても、「延着証明」は必ずもらうようにしましょう。うっかり遅刻扱いにされると信用と有給がなくなってしまいます(遅刻は有給が使えるので、寝坊しても学生の時のように、怒られる!と慌てないでくださいね)。

ネットでも延着証明はダウンロードできるようになりましたが、勤務先によっては紙ベースでの提出が必要になることもあるので、できればあらかじめよく確認しましょう。

初めての遅延を経験した場合は、混み合ってるかもしれないですが、駅で配布される延着証明をもらっておいた方が無難ですね。管理職や事務所など、職員の勤務を管理している人に、延着の件は必ず確認するようにしてください。

車やバスで通勤していると、正式な「延着証明」がないので、遅延扱いにならないこともあるようです。これも、勤務先にどう扱われるのか聞いておいた方がよいです。

後から、「知らなかった……!」となることも多いと思いますので、事前に気になることは、管理職でも周りの職員でも、聞いてみることが大事です。

「こんな質問したら変かな?」と思った後にトラブルになってもよくないので、自分で調べてもわからないことは遠慮せず質問しましょう。


【勤務前に確認したいこと】

①家を出る前に、ニュースを見て確認
②同僚の動き


わたしは駅に着いてから電車が動いていないことを知り、「今日は遅延かよ!もう少しゆっくり起きればよかった!」ということがよくありました(いや、寝てる場合ではないのだけれども)

朝起きたら、ニュースや電車関係のアプリなどを利用して、あらかじめ遅延が発生していないか確認してから家を出た方がいいでしょう。駅に着いてから、振替輸送も無いことを知ってまた家に戻るということになると、とても面倒だと思うので。


遠いところから通勤しているのが、自分な場合も他の人の場合も、授業に遅れることになるならば、その間「どう自習させるか」「誰が代わりに教室に行くか」を考えないといけないので、普段から「こんな場合どうする」を話しておいたり、遅れると電話をした際に「どう対応してもらうか」を話すようにはしたいものです。



この記事を書いた理由

わたしは、勤務し始めて数日しか経っていない頃、通勤に利用している交通機関が全てストップし、家に帰れなくなったことがあります。

職員室で「電車もう動いてないらしいですよ」という、誰かが話す声が響いて、「え?どうしよう」と、ものすごく不安になったのを覚えています。

一人暮らしで、車で迎えに来てくれる知り合いもいない自分。独身だし、家族も近くにいないし。

普段、優しく話しかけてはくれるけど、どこに住んでいるのか、電車で来ているのか車通勤なのかわからない先生たち。まだどんな人柄か、家庭を持っているのかもわからない、他人です。それぞれが慣れたように、「車で帰る」「歩いて帰る」と話している中、わたしは一体どうしたらいいのか、為す術がありませんでした。

歩いて帰るには遠く、学校の近くに宿泊して一夜を過ごすしかないのか?この辺りにネットカフェはあるのか?と思っていた時、


「なつみ先生、いつも同じ電車だよね。家内が車で迎えに来てくれるらしいから、一緒の方向だし帰りましょう」


と言ってくれた先生がいました。まだ関わりのほとんどない先生でしたが、職員室の離れた席からわざわざ話しかけてくれました。

まだ新任の時の自分には、このように関わりのない先生に話しかけるというスキルは備わっていなかったため、泣きそうになるのを抑えて、「ありがとうございます」と、提案に甘えさせてもらいました。

働き方について右も左もまだわかっていない頃ながら、「今後も困ってる先生がいたら、わたしも自分から話しかけて助けなくては」「仕事内容以外のことでも助け合わなきゃいけないんだ」と思うようになりました。


その後の勤務でも、何度か公共交通機関のストップを食らう経験をしましたが、車通勤の先生などと助け合い、新しい先生とも声を掛け合い、乗り越えてきました。

新しく来る先生と会話するネタに迷うなら、「どこから通勤してるんですか」をまず聞くといいと思います。住んでるところを噂するのは、プライバシーに関わることかもしれませんが、「〇〇先生も同じ方向だよね」「そこは△△先生が詳しい」ということを伝えると、新しい先生も安心なんじゃないかと思います。

学校の先生は、とても優しい人が多いのです。もちろん、学校に限らないことですが、同じく仕事をする仲間ですから、きっと誰かがあなたを助けてくれるし、誰かもあなたに助けられるのだと思います。


仕事を始めるといろいろなトラブルに、冷静に対処していかなくてはならないことがたくさんあると思いますが、あまり不安に思うことは最小限に抑え、「自分も誰かを助けることになるかもしれないし、助けてもらいたい時はちゃんと頼ろう。甘えよう」と思って乗り越えてください。


「情けは人のためならず」

情けをかけることは他人のためではないのです。人に優しくすることは、自分のためになります。自分を救うためにも、困っている人がいたら助けよう、助け合おうと思うことにしてください。


この記事を書いたのは、特に電車でのトラブルに遭った経験から、「通勤のトラブルも自分で回避できれば」と気をつけるようになったことからです。

「行き」のことだけでなく、「帰り」の電車の状況もよく確認して、先生たちには早く帰るようにしてほしいなと思います。「電車が遅延して、混乱が起きそう!」という状況が事前にわかるなら、有給取って帰った方がいいですね。


社会で生きていくためには、情報を集めて、仲間と協力するという姿勢を、身につけていくべきなんだなと、わたしも思いますし、皆さんにも改めて確認してほしいなと思いました。



四月から、授業は再開されるのか。新学期は始まるのか。勤務さえも制限されないか。今は様々な不安が、先生たちにはあると思います。

今後どうなるかも分かりませんが、まずは健康管理と感染予防をしっかりなさるようにお願いします。

(なつみは家に引きこもり、たくさんの文章を書いていこうと思うので、気が向いた時に気になる記事をぜひご覧ください)



わたしは、これからも「先生になってくれた」「先生を続けてくれた」人を応援し続けます。

相談ごとがあれば、Twitter(@natsumi451)のDMなど送っていただいて構いません。

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なつみさん
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