<散文日記>間引きできないマスクロボット
7/21/2020
〇娘が幼稚園から持ち帰ったミニトマトの鉢。毎朝、娘が水やりをすることになっている。今朝「ママ―!トマト、ブー(うんち)がいっぱい」と言うのだけど、あまり気にしていなかった。
登園、通勤で朝出かけるときに、玄関外にあるその鉢を見ると、確かにブーがいっぱい。よくよく見ると、黄緑色の虫が、トマトの茎をむしゃむしゃ食べていた。
「これぞ、ホンモノのハングリーキャタピラー!」
と娘と興奮。食欲がすごいらしく、むしゃむしゃ食べ続けている。これだけ食べていれば、そりゃあ出るものも出るだろう。
きっときれいな蝶になる。私は虫が苦手だけど、これくらいは見ているだけなら大丈夫。
トマトにとってはダメージかもしれないけど、、そのままにしておいた。
〇私は、何かにつけて、手を出すのが苦手だ。こうやって、蝶の幼虫もそのままだし。小学校からコロナで植えられなかったから、家庭で植えてくださいと息子が持って帰ってきたミニトマト。あれも結局そうだった。(我が家には今、ミニトマトの鉢が3つある)
なになに。。と先生に書いてもらった「ミニトマトの種の植え方」を息子と読みながらやってみた。8粒くらい植えて、最終的に1~2本まで間引く。間引きっていうやつだ。
間引き。。。できない。
あの小さな芽が出てきて、そこからぐんぐん大きくなって、毎日育とうとしている芽を、ぴゃっと抜いて、つむことが、私にはできない。だから、家庭菜園も無理だと思う。間引きが苦手。
なんか、小さな命にも頑張ってほしいなって思ってしまう。
〇カウンセラーと色々話を聞いてもらったりしているうちに、沸々と、生活の端々で、昔の傷ついた想い出が出てくる。全てが親からされたり言われたりしたことだ。
私と感情は解離気味だから、あまり思い出しても泣いたりつらくなったりしないけれど、心を毎週刺激されるせいか、ちょっとつらくなってくることもある。
でもこれは、私にとってはいい兆候だ。もっと辛かったことを思い出して、その感情に入り込んで、浄化すればいい。本当だったら、何十年も前に起こったときに、やっておくべきプロセスだった。
あまりに傷つくことが日常的にあると、人っていうのはつらい感情まで感じなくなるなんて。今まで知らなかった。
〇だから、私は今でも日常的に、傷ついたり自己防衛が入ると、平静をさっと装う。
何かのスイッチが入って、瞬間的にロボットみたいになる。ロボットなだけでは足りずに、ロボットである上から、能面のような仮面(マスク)をつけた感じがするから、「マスクロボット」と自分で読んでいる。
マスクロボットがオンになると、私の心の中では見つめてみれば、傷ついたことが見えてくる。
これが分かったことだけでも、ほんとによかった。
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