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君の記憶には残らない誕生日の準備をする

実際に子どもを生むまで知らなかったのだけど、0~1歳のお祝い事や儀式のようなものは新旧織り交ぜてものすごくたくさんある。
日本の伝統的なものだけでもいろいろあるのに、外国の慣わしだとか映える写真だとか最近の流行とかが合わさってよりどりみどりだ。

私は古くからの伝統を重んじるタイプでもないし、新しい流行りを鼻で笑うタイプでもない。よさそうなものをつまみ食いして楽しんじゃおう、という「クリスマスはチキンを食べるし正月三が日中に早くもカップラーメンを食べる」ようなタイプだ。

ということで、息子の一歳の誕生日に何をしようか? と、このところあれこれ悩んでいる。お金や技量に自信があってめんどくさがりでもなければやりたいことはたくさんあるけれど、そうでもないので取捨選択が大事だ。

プレゼントも悩んでいて、今のところはファーストシューズを購入したくらい。絵本は誕生日でなくても買っているし、おもちゃもそう。だから改めて誕生日プレゼントとなると選びにくい。何かもうひとつくらい既製品があってもいいなと思いながら、あとは両親から息子への手紙を書こうと思っている。

記念品として、手形と足形をとる。以前とったときに購入したスタンプ台があるので、それを使って画用紙にペタンととって、100均で購入済みの3連写真スタンドの両脇に入れる。中央には選び取りカードで選ばれたものを入れるつもり。

そう、選び取りカードというのも初耳だったものの一つだ。いろんな絵が描かれたカードを子どもの目の前に並べ、子どもが手に取ったカードに描かれているものが何かによって将来を占うというもの。お金の絵が描いてあるものなら大金持ちになる、みたいなことらしい。これも購入できたり無料でダウンロードできたりするのだけど、まだ用意をしていない。自分で描いてもいいけれど、他の準備の進み次第で決めようとしている。ギリギリになったらダウンロードしたものをプリントアウトすればいいのだし。

一升餅を背負う、という文化も知らなかった。どうやら私もやったみたいなのだけど。まず一升ってどのくらい? というレベル。今どきは一升パンなんてものもあるらしい。餅もパンも消費できなさそうだから、お米をざざーっと一升とって袋に入れて背負うんじゃだめかな? と考えている。重さが大事なんだろうから、映えを気にしなければビニール袋に入れた米でもいいでしょう。

背負うためのリュックも用意しなくては。ベビーリュックはかわいいのが多くて非常に迷う。手作りという選択肢もあった。新生児の頃着ていた服をリュックのかぶせに使って作る、というのも素敵だなぁと思って。ただ技量と時間の関係で難しそうだ。いずれ作ってみたいとは思うけれど、今回は既製品かな。

出生身長クッションというのもあるらしい。その名の通り出生身長と同じ大きさで作るクッションだ。多くは「1」という数字を模して作って、筒状の円周を生まれたときの胸囲にするらしい。これは私も手作りしようと思って、今型紙を切り出して刺繍の準備をしているところ。形は息子の名前が自然系なので葉っぱ型にして、名前と出生身長の刺繍を入れる。制作過程の写真をとっているので、なんとか出来上がった暁にはnoteに載せたいなと思っている。

ちなみに夫は夫で、息子のための絵本棚をDIY中だ。誕生日に間に合うかは分からないが、作ってはくれている。どうなるかな。

あとは当日、スマッシュケーキなるものを作るか? それとも大人が食べるケーキと共に写真だけ撮るか? を検討中。

まとめると、以下の通り!
【プレゼントの部】
・ファーストシューズ(既製品)
・ベビーリュック(既製品?)
・出生身長クッション(手作り)
・絵本棚(手作り)
・手紙
【イベントの部】
・手形足形をとる
・選び取りカードを選んでもらう
・一升米を背負わせる
・スマッシュケーキを作って食べさせるor大人用ケーキを大人が食べる

まあ、私なりにいいとこどりできているかな。こうやってまとめてみるまで漠然とあれいいな、これやるか、と考えていただけだったので、今ようやく全貌を見た感じ。

正直1歳の誕生日は息子のというより親である私たちのための思い出づくりのような意味合いが大きい。息子の記憶に残るわけではないのだし。写真や思い出話に残して、大きくなった息子に話したり、親がしみじみと思い返したりするのだ。

時折、そうか、こんなにいとしくて大切な時間を、息子は忘れてしまうのか、と切なくなることがある。こんなに笑ってくれて、こんなに私たちの心を動かしてくれたのに、君は忘れてしまうのか、と。

まるで波打ち際の砂の上のメッセージのように、思い出は書くたびに消えていく。どんなに大きく書いても、どんなに深く刻んでも、止められない時間の波がならしてしまって、あとにはまっさらな砂が残る。
だからせめて、書いたということは私たちが忘れずにいなくては。とびきり嬉しい気持ち、世界一幸せな気持ちで何度もそこに書き続けたことを忘れない。そんなことを思いながら、夜な夜な誕生日の準備を進めている。

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