「さざなみのよる」感想
古本屋でさっと選んだ「さざなみのよる」
読みました。
ドラマ「すいか」はすごく好きだったので
木皿泉さんという名前は知っていたけど
本の内容や「富士ファミリー」という
ドラマのことも知らずに読みました。
本って、読む時の自分の状況によって
入ってくる感じが全然違うと思うけど
最近の私にすごく
「入ってくる」本でした。
三姉妹の真ん中が亡くなるという話しですが
まず私が三姉妹の真ん中。
それだけで共感。
真ん中はほっておかれて育つから自由人と言われることありますが
このお話のナスミさんもそんな感じです。
1人だけ東京に上京してますが
私も1人だけ沖縄に移住。
ガンになった家族をみんなで看取る、
ということ、私たちもやりました。
ガンになった父を
三姉妹と母で看取った
あの日々を思い出しました。
ガンって急ではないから猶予があるんですよね。
死ぬってわかってはいるけど
ずっと深刻ではいられない変な時間。
そして
人は亡くなったら終わりではないんだなー
と歳とってからあらためて思うこと。
亡くなった父やミュージシャンに
よく話しかけてる私。
「お父さん、どう思う?」とか
「私ガンバってるよー」とか
亡くなったあの人ならこんな時どうするか
あの人に恥じない生き方、とか。
最近歴史や偉人を勉強していて思うのが
亡くなって何百年経っても
その人の影響力!すごいナーとか。
30年足らずしか生きてなくても
ずーっと受け継がれて
作品が残っていたり。
亡くなってから作品が評価される人も
たくさんいますよね。
何百年経ってもその人の私生活が残ってることもあって。
(借金すごいとか、側室が何人いたとか)
生きてたら、恥ずかしいハズ。
私たちは過去の人から学ぶこと、すごく多いです。
知恵とか色んなこと受け取っています。
死んで終わりではなく
長生きすることより、どう生きたかが大事。
「だからぁ死ぬのも生きるのも、いうほどたいしたことないんだって」
byナスミさん
生きていようが亡くなっていようが
人に影響を与えたり、与えられたり
私たちずっと繋がってるんだナー
ナスミさんはなんとなくキョンキョンのイメージ、
と思って本を読んでいたので
ドラマの役が小泉今日子さんって知って
嬉しかったです。やっぱり!って。
実際の小泉今日子さんの生き方も
人生の先輩として好きで。
ドラマ「すいか」で
浅丘ルリ子さん役の教授からの
「起きたことを全て受け入れる事が出来れば、生きることはそう怖くない」
みたいな言葉があって
私はずっと残っています。
当時生きることが怖くてねー
すごく勇気づけられた言葉です。
「さざなみのよる」にも
いい文章たくさん出てきますが
私の一番はやっぱりコレです。
「だからぁ死ぬのも生きるのも、いうほどたいしたことないんだって」
大人になった今は
(仕事がらもあって)
結構本気で思ってる言葉です。