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小3の夏は一度しかない

この夏は、スイミングの夏だった。

スイミングクラブで上級クラスに上がった長男。コーチからは「夏休みは集中して練習したい。平日毎日練習があるので、できれば参加して欲しい」と言われていた。しかし、現実的に週3回程度行ければ良いかなと考えていた。こちとら在宅できるがフルタイム勤務だし、長男はクラスが変わってから、週2~3回の練習でもかなり疲れると言っているし。夏休みの練習はお昼後から1時間半。送迎するためには昼休憩の後に仕事を抜けなければならない。
しかし真剣に泳ぐ長男やチームメイトの泳ぎを日々見ているうちに、夏休み頑張ってみても良いのでは? と思うようになった。夫とも話し「小3の夏は一度しかないよね」と長男のやる気次第で協力しようと言うことになった。

とりあえず私は、スイミングの予定が確定したタイミングで上司と先輩に雑談レベルで相談してみた。受け入れてもらえる感じなのか、雰囲気を知りたかった。結果は概ね好意的な感じで、打ち合わせと重なったり、出社しなさすぎると影響は出そうだったが、なんとか夫とやりくりすれば大丈夫そうだった。上司は関係各所に確認した上でいくつか方法を示してくれ、「やり方はお任せします」と言ってくれた。
サポートの準備はできたので、一番大事な長男の気持ちを聞き、結果、なるべく練習に参加の方向でいくことにした。

夫と調整がつかないときは自分の母にもお願いし、長男は旅行以外、ほとんど毎日練習に参加したのだった。我々サポート陣もやり遂げた。そして夏休みの最後に、彼はひとつの目標だったタイムトライアルに参加することができた。(このとき、fina承認水着の存在を知ったー!)

私は毎日送迎しかしなかったが、練習最後の日には、有休を取って最初から最後まで見た。
彼らが泳ぐ姿は、本当に眩しい。飛び魚のようにコースを行き交い、キラキラ輝いていて見える。飛び込み台からスタートするときは、こちらまでドキドキする。皆頑張れ! と胸が熱くなるのだった。

両親が兄の練習に奔走していたのを端で見ていた次男は、長男の練習を見ていたある日、「やっぱりまたスイミングしたい」と言ったのだった。また気持ちが変わるかも知れないと思っていた(参照:次男がスイミングを辞めた話)が、そのまますんなりプールに再入会した。こちらはまた温かい目で見守っていきたい。

何でも真剣にやり始めるとお金も時間もかかる。大会出始めの初心者の受け入れ体制が整っておらず、事務的な説明が五月雨式で戸惑ったり、主催元の資料もわかりにくくて改善の余地あるな…と思うこともあったりしたけれど、子どもを通して新たな世界の入口を知る2024年の夏となった。

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