Co-Active的 転勤生活サバイバル法
これは、#Co-Activeアドベントカレンダー 11日めの記事です。
CPCCでライフ/ビジネスコーチのなつこです。去年から家族の仕事の関係で、西オーストラリア州・パースで暮らしています。
転勤で見知らぬ土地に突然やってきて家族で生活を立ち上げる中で、役に立ったCo-Activeの学びについて綴ります。
願いにフォーカス
慣れない土地で、短期間のうちに子どもの教育環境を含む生活インフラを整えるのは、かなりストレスフルで大変です。思うようにならないことがいっぱいあり、精神的にも身体的にも疲れます。ついつい不満と疲労がたまり、イライラしたり、暗い気持ちになったりまします。気づくと、あっという間に1ヶ月くらい鬱々とした気持ちのまま過ぎ去ります。
でも、よく考えるとこの国にいられるのもあと3-4年くらい。下手すればもっと短いかもしれない。せっかく家族で一緒に過ごそう、日本ではできない体験をしよう、と思ってやってきたのに、イライラ鬱々と過ごすのはもったいない。
鬱々とした気分になったときは、「そもそも、何のために私はここに来ることを決めたのか?本当は、どんな風に過ごしたいのか?私の願いは何か?」と問いかけます。
次々と雑多なタスクに忙殺される毎日の中では、そもそもの願いを忘れがち。だからこそ、時々、自分に思い出させてあげることが大事です。夫婦でお互いに問いかけあってもいいし、友人やコーチの力を借りてもいい。
転勤に限らないけど、タフな状況ほど、自分は本当は何を願って、今この場所を選んでいるのか?に意識を向けることで、停滞感から抜け出すヒントが見えます。
被害者意識にさよなら
1回目のロンドン転勤は、私にとって暗黒時代として記憶に残っています。夫の仕事のために、好きだった仕事を辞めて、キャリア断絶を経験し、再就職にも苦労して、なんとか仕事を得ても小さい子どもを抱えて以前のように思い切り働けない。なんてかわいそうな私。被害者意識バリバリでした。
でもCo-Activeを学んだり、コーチングを受けて自分と向き合う中で、「あぁ、もうただの被害者の私ではいたくない。私は自分で選ぶことができる。自分が少しでもハッピーな道を選ぼう。」と思うようになりました。
冷静になってふり返ると、自分のなかで「こうしなければいけない」を勝手に作って、勝手に我慢して諦めていた部分がいくつもあることに気が付きました。
勝手に家族を優先して我慢して不機嫌になるよりも、私も家族もご機嫌になれる第3の道を探せばいい。そう思うと、かなり気が楽になりました。
いろんな視点で見てみる
そうは言っても諸々の制約があり、被害者的な気持ちがむくむく湧いてくるときもあります。
そんなとき、あえて別の視点で今の生活を見てみます。
元々私は日本にいた頃、少しだけ教育移住に興味がありました。そこまで真剣に考えていた訳ではないけれど、いつか子どもに海外で教育を受けさせてみたいな、とゆるりと思っていました。
結果的に今、子どもたちは海外で国際バカロレア式の教育を受けています。もしも自力で海外に教育移住しようとしたら、ビザや資金面で、今よりもっとずっと大変だったかもしれません。夫の会社の手厚いサポートを受けて、子どもが海外で教育を受けられているのは、本当にラッキーでありがたいことだなと思います。
また、我が家はみんな海が好きです。毎年2回沖縄に行って、1週間前後ひたすらビーチに入りびたるくらい好きです。今住んでいるところは、沖縄並みのきれいなビーチに、自宅から車で15分で行けます。夏は毎週末沖縄みたいにビーチ三昧、と思えば、本当にすばらしい生活です。
転勤のせいで思うようにならない不自由な生活と思うか、転勤のおかげで、海のきれいな街で貴重な教育移住体験と思うか、見方次第で、だいぶ心持ちが変わります。
無理しない
私は、基本的に家事が嫌いです。料理も嫌いです。キラキラとした素敵なおもてなしや気遣いができません。今の生活では、ホームパーティなど人を家に招く機会が東京よりも多く、「ちゃんとおもてなししなければ」と無理したり、「きちんと気遣いできないダメな私」と落ち込みがちでした。
でも最近は、「私には私の得意なこともあるし、おもてなしや気遣いは、それが得意な人に頼ればOK」と思うようになりました。
そうやって無理せず、自分なりのコミュニティへの貢献の仕方や楽しみ方をすればいいんだ、と考えると、とても気が楽になるからオススメです。
今回は、転勤という切り口で書きましたが、転職や何か新たな挑戦、タフな環境変化に向き合うときにも、同じ考え方が使えるかもしれません!誰かのお役に立てばうれしいです!