専業主婦がはじめての再就職活動で学んだこと〜ロンドン編
【2023.6追記 各国の配偶者ビザで働けるか調べられるサイトを追加しました】
私は専業主婦からの再就職を2回経験してます。1回目は夫の駐在先のロンドンで。2回目は、日本帰国後に東京で。今日は、ロンドン時代の再就職活動について書いてみます。
育休終わるけど、どうする?
渡英から約2年、産休育休を利用して、日本の会社を退職はせずにロンドンにいたのですが、いよいよ育休期限がやってきました。その時点で、私だけ、あるいは私と子どもだけ日本に帰って復職すると言う選択肢も検討しました。
悩んだけど、結論としては退職を決意。子どもがまだ小さいし、家族は一緒に過ごしたい。できれば、2人めもほしいから、今は別居はしたくない。というのがメインの理由。
まずはビザ条件を確認
日本の会社を退職し、無職になったので、ロンドンで働くことにしました。当時のイギリスの配偶者ビザは、働くことができたのです。
ちなみに駐在帯同のビザで働けるかどうかは、こちらのサイトで確認できます。ビザ制度は頻繁に変更される国もあるので、最新情報は現地の日系人材エージェントなどに問い合わせると、教えてくれると思います。
面接にすら進めない日々
最初は、せっかくだから非日系企業で働きたいと思って探してみたけど、イギリス労働経験ゼロで、アピールしやすい経歴もなくて、全然相手にされず。私のような、1つの会社で経理も人事も営業も、みたいなキャリアは、専門性がないとみなされてしまうようです。面接にすら進めなかったし、非日系エージェントにも見向きもされなかったので、本当のところ、何がダメだったのかはよくわからないんですけど。
次は、日系企業にターゲットを拡大。ところが、総合職/営業の経歴から採用されやすいポジションは、残業・出張あたりまえ。小さい子どもがいて、残業、出張できません、という時点で、書類選考でアウト。
そこで、残業、出張なし前提の、営業事務やアシスタントの仕事に応募すると、オーバースペックと言われて、やはり書類選考落ち。応募すれども面接すら受けられないという、つらい、つらい、はじめての再就職活動でした。
やっと内定獲得?
それでもあきらめずに応募しつづけて、ようやく面接に呼ばれたイギリス系の会社で営業アシスタントの内定をもらいました。だけど、なんと突然、入社予定のアジア向け営業の部署が閉鎖されてしまい、内定取り消しで、またふりだしに…
今度こそ本当に決まった!
気を取り直して活動を続け、ある日系メガバンクのアシスタント職に応募。面接者に気に入ってもらえて、履歴書から「あなた営業できるんじゃない?イギリス人雇おうと思っていた営業ポジションあるんだけど、やってみる?」と言われて、やっと営業職の内定ゲット!!
高い保育料を払いながら選考に落ち続けて本当につらい日々だったけれど、こうして約4ヶ月間の再就職活動が終わりました。
初の再就職活動をふり返って
ふり返ってみて、こうしてよかった、またはこうすればよかったと思うことをまとめます。
諦めず、活動を続けることが大事
再就職の自分なりの目的を決める
複数のエージェントに会い、相性のいい人を見つける
自分の「商品価値」を見極め、活用方法を提案する
フルリモートOKの日本企業を探す
諦めず、活動を続けることが大事
専業主婦からの再就職活動は、多くの場合、いくつかの不利な点を抱えながら進めることになり、そうすぐには決まりません。私も何度も心折れそうになりました。でも、もし働きたい気持ちがあるなら、必ず道は開けるので、諦めないで活動を続けてほしいと思います。
再就職の自分なりの目的、優先順位を決める
あなたは何のために再就職したいですか?
お金のため
やりがいのため
家庭以外の社会とのつながりを持つため
キャリアアップのため
スキルアップのため
海外で子持ちで、ワンオペ育児しながら職探しするとしたら、全てを満たす職を手に入れるのは、難しいかもしれません。
私は、「まずはキャリアブランク期間を最短に留めること」を第一優先に活動を進めました。そのために、元々希望していた職種外も幅広めに受けました。その結果、偶然の出会いではあるけれど、わりと希望に近い職種で内定をもらうことができました。これが正解だったかはわからないし、運によるところも大きいです。ただ、人それぞれの優先順位があるはずで、自分なりの基準を決めておくことで、何は譲ることができて、何は譲れないのかがクリアにになり、活動の指針になります。
自分の「商品価値」を見極め、活用方法を提案する
キャリアブランクがある、時間制約がある、しかもいつ帰国するかわからない人材を、うまく採用して使いこなした経験がある会社は存在しません(たぶん、ほとんど)。活用イメージがわかないので、書類選考で落とされてしまいます。「私を採用すると、あなたにとってどんなメリットがあるのか?」を書類に織り込めたらよかったなぁ、と今では思います。例えば以下のような感じ。
業界によるかもしれないけど、日本からの駐在員はコストが高くて減らされがちな中で、日本基準で主体的に動いてくれる現地社員がいると、数少ない駐在員にとっても嬉しい話だと思うんですよ。
駐在員である夫に、どんな書類だったら雇いたくなるか、聞いてみるのもいいかもしれません。
複数のエージェントに会い、相性のいい人を見つける
私は4-5社くらいのエージェントに登録しました。現地系のエージェントには全く相手にされず。日系でも、最大手のところは、あまりまともに対応してもらえませんでした。経験、ビザ、稼働時間等の面から売りにくい人材だったからだと思います。
三番手以降くらいのエージェントだと、日本人候補者確保に苦労しているのか、私のような売りにくい人材でも、どのように企業側にアピールするか親身になって考えてくれました。エージェント個人との相性もあるので、複数社とやり取りして、相性のいい人と一緒に「自分の売り方」戦略を練るとよさそうです。
ちなみに、エージェントは通常紹介者の年収の◯%をフィーとして受け取ります。そのため、できるだけ高年収の案件で決定させようとする人もいます。もし複数内定もらえて、エージェントに意見を求める場合は、そういう背景があると理解した上で、意見を聞くといいと思います。
フルリモートOKの日本企業を探す
当時はまったく発想がなかったですが、今なら、前職含め、フルリモートOKの日本企業も選択肢に入りそうです。渡航当初はリモートNGだった会社も、今は方針変更している可能性もあるかも。ただ、所得税がどうなるか、などちゃんと調べる必要がありそう。このあたりは全く知見がなく、残念ながらお役にたてません。ごめんなさい。
最後に
以上、私のキャリアブランクからの再就職活動①ロンドン編でした。
そもそも、そこまでして働きたいのか?仕事ではなく、学びに時間を使ってもよいのでは?など、駐在期間の過ごし方には、いろんな可能性があります。自分が本当に望むことは何なのか?を探してみたい方は、コーチングという手段もあります。ご興味のある方のために、体験セッションをご用意しています。
コーチングって何?という方はこちら
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