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遺書No.51 健全な条件反射運動の一環。
※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。
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2004.8.26
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真面目に話そう。
私は今日、パンティーを見た。
…待ってくれ、まだヒクのは早い。
不埒な人間にしか見えないかも知れないが、
私は珍しい程に根が真面目な人間である。
ただ、今日、駅の階段を昇っている際に、
自然な成り行きで不意に目を上げたらその4・5段先を、
ミニスカートの女性が歩いていたんだ。
そして、直後のこと。
『おおおっ!?』
無論、声などはあげない。
いや、心の中でガッツポーズなども作ったりはしていない。
いや、カバンの取っ手を握る拳の握力が瞬間的に倍程に達したなどは決してない。
ただ、遥かな太古から受け継ぐDNAの中に住まう少年的素養は、
ちょっとだけ歓喜した、かも知れない。
スラリと伸びた真っ白な肌の美しい2本の曲線が交わる根本で、
あたかも地上に舞い降りた最後の天使の羽根と見まごうばかりの、
淡いピンクの柔らかく滑らかそうな「ソレ」。
決して、世間でスケベと言われる者だけに限らないだろう。
健全な男子ならずべからくといっても過言ではないだろう。
おそらくその瞬間、如何とも表現し難い至福を覚えるだろうことに疑う余地はない。
しかもその女性が下方から見上げる視線など、
意にも介さない様子であったりすると尚よい。
・・・いや、違う、別に良いとかではない。
ただまぁ、あからさまな視線を向けるのは、
やはり分別ある一人の真摯としてあるまじき行為であるし、
周囲からパンティを見たがっていると思われるのも癪である。
が、ゆえに。
「ちっ、別に見たくないんだけど、階段を昇る成り行き上、どうしても視線に入っちまぅんだょなこの場合・・・。」
などという複雑な演技(ポーズ)をかますよね。
うん、もう無理。
実は内心ニヤニヤしていても、
そこをグッと押し殺し、尚且つ険しい顔をして、
「あんなスカートで階段を昇るなんて実にけしからんっ!」
とか、なんなら少し不愉快ですよと言わんばかりの表情を作り、
眉間にシワなんか寄せて周囲にアピールしたりしちゃうよね。
・・・しない?するよね?
ただ、もしもこの時、
絶対に誰にも見られる心配がなく自分の気持ちに正直になって素早く身を屈めて覗き込む事が出来たならどんなに幸せだろうかなんて事は、もちろん考えていない、だ、である、です。
まぁ実際のところ、
自意識やコモンセンスが邪魔をして、
現実には勿論そんな事が出来ようも無いし、
なんなら、やってもいない犯罪に後ろめたさを感じる的な、謎の困惑に襲われつつ、ややうつむきながらその女性の斜め後方辺りを歩く、というのがオチである。
なんだったら、被害者なんだぜ?
私は変態とかスケベとかじゃないんだぜ!?
ね?おわかりだろうか?
あくまでも「本人に罪のない本能的な衝動」として受け止めて頂きたい。
ついでに。
まさか、これを読んで、私のことを『いや~ん変態ッ‼』なんて思う女はいないと信じたいが、もしいたなら、世の中の為に俺はあえて言おう!!
これは、性欲などでは決してない。
生物学的な定説として、そして名誉の為に断言しよう。
健全な男子たる者の条件反射運動の一環である。
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2021.9.9
遺書を書き始めて51日目の投稿内容。
うん、アホだよね。書くことには慣れてきてるのかもだけど、一人称とか語尾とか、口調も何もめちゃくちゃ。
恥はどんどん晒すぜスタイルが確立していくのはこの辺りから。ある意味で記念すべきネタ人生の始まりを告げる投稿といえる。
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