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【ため息】夏のオリジナルポロシャツが少しさみしくなってしまった・・・

うちの職場では、
東日本大震災で節電が言われ始める少し前の約12年前から、
毎年、クールビズとしてオリジナルポロシャツを職員が共同購入して、着用しています。

オリジナルポロシャツのルール

オリジナルポロシャツのルールはただ1つ。
うちの市のゆるキャラをワンポイントに入れること。
そのゆるキャラも、いろんな格好をさせて可。
常識の範囲でね。

ポロシャツの型や色も自由。
襟がついてればいいんじゃない?っていう程度。
なので、
ほとんどポリエステル100%ですが、
綿100%のときもありました。
ボタンダウンのときもあったな~


「オリジナルポロシャツ」ということは、
誰かがオリジナルのデザインを決めるわけです。

誰が決めるかというと、
市役所に入って2年目の職員でした。

この仕組みを考案してやってみたのは、実は私で、
環境政策係長時代に、
クールビズ、省エネを職場に呼びかける任務を負いまして、
職員が楽しく続けられる、エコなことはないか、
思いついて始めました。
クールビズと言われても何を着ていいか、迷う職員にも役立つと思いました。


デザインを考える楽しさ

2年目の職員が、職場の職員の意見を聞いてきて、
自分の考えたことなど、意見を出して、
どんなポロシャツにするのか、
どんなゆるキャラのポーズにするのか、
そのゆるキャラをポロシャツのどこに入れるか、話し合いで決めました。
無粋なことを言いますが、勤務時間外の作業です。

カタログやネットで、オリジナルポロシャツを作ってくれるサイトを探して、
どんな機能がいいか、
どんなデザインがいいか、どんな素材がいいか、
値段は?ポケットの位置は?色のバリエーションは?などなど、中には毎年一人くらいデザインやイラストが好きな職員もいたりします。
毎年工夫して決めてくれました。


全職員からの注文をまとめて購入

環境政策課で全職員を対象に注文をとって、
ポロシャツが届いたら、2年目職員と協力して仕分けし、集金してお渡しして、
環境政策課の職員がメーカーさんに振り込みます。

あくまで、個人的な服の共同購入なので、
一切利益は出ないように、円単位まできっちりお金を預かり、一切お金は残りません。
むしろ、振り込み手数料を管理職さんからカンパしてもらっていました。

ポロシャツを着ない人もいますが、
職員のほぼ半数はこのオリジナルポロシャツを着ています。
それくらい、うちの市役所ではこのオリジナルポロシャツがカラフルに浸透しています。

コミュニケーションツールとしての役割

新入職員には、職場の先輩たちが声をかけます。
「来年はきみの同期がポロシャツを考えるねんで」といい、
「乾きやすいポリエステルでたのむわ」とか
「ポケットは絶対いるで」とか
「ゆるキャラは、アイロンプリントより刺繍がいいわ」とか、
声をかけるのが恒例になっていました。

「今年のポロシャツ、ピンク色がかわいいわ」とか、
「背中にゆるキャラをプリントしたら、帰りに飲みに行かれへん」とか、
「オリンピックやから、聖火持ってるんやな」とか、
デザインした2年目職員たちに声をかけたものです。

「君は、あのポロシャツのデザインをした年?」とか、
「どのポロシャツの年代?」とか、
「あ、その色いいね」とか、
コミュニケーションするのも耳にしました。

2年目職員も自分たちでオリジナルを出そうとして、
デザインを工夫するので、注文の照会が毎年楽しみ。
今年はこんなんなんだ〜♪と感心します。
今日は誰かとおそろい、ってことも頻発しますが、
それもまた身内的な感じで微笑ましいことでした。


また、職員どうしの話題だけではなく、

毎年、地元新聞に取り上げられていました

【今年もオリジナルポロシャツでエコ】
みたいなタイトルで、毎年地元の新聞に載せていただき、
デザインを担った2年目職員がモデルになって、
新聞記事の写真になる、というのも毎年恒例でした。
どんなことを考えてポロシャツのデザインをしたか、
記者さんの質問に答える、というのもひとつの経験でした。


でも今年から・・・

このエピソード、過去形で書いてるの、お気づきですか?

誰にも言いませんが、このオリジナルポロシャツの仕組み、
私が手がけた仕事の中でも、結構なヒットだと思っていて、
うちの市役所の伝統として残るんじゃないかと、
なんてステキなプロジェクト💕と自画自賛してました。

今年、とある外郭団体を所管している部署の人が、
その外郭団体の収益事業として、そのポロシャツの取扱いをさせたいと提案し、環境政策課と協議して、その外郭団体の収益事業となってしまいました。
デザインするのもその外郭団体になってしまい、
私たちは一方的に買うだけになってしまいました。

なんだか、さみしい。

今までは、後輩職員が考えたポロシャツだからと、
毎年楽しみに購入していましたが、
なんだか、もうポロシャツ、いらないかも・・・

今回は買いましたが、そこにエピソードがなくなって、
なんだか、さみしい・・・


着たいポロシャツが・・・ないゴルゴ。



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