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自律するにはメタ認知と当事者意識。

昭和の固定観念はもはや時代劇!

令和の大人、令和の父親、令和の夫、
そして令和のビジネスパーソンになれるように、
日々、価値観をアップデート中です。


こんばんわ、ナツキのパパです。


自分はもちろんだけど、我が子に、あるいは会社なら同僚や後輩に、なんなら日常生活で関わる他人に対しても、「もっと自律した大人になって欲しいなぁ」と感じたり思ったりする事がありませんか?

ボクは、あります。笑

また、そんな時に感じるのが、特に最近は、家庭でも会社でも、或いはそれ以外の社会にまで範囲を広げても、基本的には「メタ認知」能力を身につける事なんだろうな、ということ。

これは、2年前に発売された工藤勇一先生と青砥瑞人先生の共著、「最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方」を読んだ時に、それまで自分の中にぼんやりとしてただけの考えやニュアンスのみのイメージが、素晴らしく高い解像度を持って言語化されていたことの衝撃?というか影響がとても大きくて、今も核心みたいになってる、という感じです。


同著作で書かれていた事は、主に教育の本質的な目標が次の2つを学んでもらう事という点からのモノでした。
1.自分の力で自分を成長させられる術
2.幸せな状態を作り出せる術

ただ、これらの実現には、
「不可欠な状態が心理的安全性で、不可欠なスキルがメタ認知。」
とあって、これは何も子どもの教育に限った話では無いなとも思いました。

また、内容的には本当にそのまま大人でも当てはまる話だったので、自律的なスタッフの育成や人的な意味での職場環境の改善を望む場合には、ぜひ読んで欲しい本だと思います。

さて、本題の「自律にはメタ認知」の話ですが、同書の表現で言えば、そもそも日本教育はメタ認知能力が育くまれにくく、その弊害として当事者意識やそれを育む視点の低さがあるとのことでした。

また、脳の大原則のこと、学校はトラブルの体験学習の場であって、それらを理解してその発想になれば必要以上に恐れずに済み、心理的安全性が保てるといったこと、それとストレスコーピングの話(※)なんかもありました。

※問題解決には「自分の力で解決できること」と「解決できないもの」があること。
そして自分で解決できるものは方法や手順を考えれば良いし、自分の力だけで解決できない問題は基本的に相談すればよく、その考えが出来れば、途方もない問題に思えたものが然程でもないことに気付けるし、脳にかかるストレスをかなり軽減できる。
しかも繰り返すうちに相談相手を吟味する力も上がる。

そして、自分と向き合う「内省」の習慣がない人ほど他責になるというのも、「正に」としか言いようがない程に日常で感じていら事なので、激しく共感しました。

あとは、客観と俯瞰の違いについても、1つの定点観測的な客観視ではく、複数の定点観測的な俯瞰視することでメタ認知が可能になる、という解説が目から鱗ほどなに頷きまった覚えがあります。

個人的には、ここです。
ここが今回のキモで、書きたかったこと。
ど真ん中。

メタ認知能力を高めるには自分と向き合うこと。
内省を重ねると確固たる自己の情報が形成される。
そして当事者意識が育まれる。


てゆか言い換えると、自律することはメタ認知の能力を高めることであり、メタ認知を高めるには当事者意識を育むことでもあり、その為には内省を重ねることが重要で、かつ、内省は意識的にやらないと難しい。

特に昨今はスマホやタブレットからの外部情報に常に意識を細切れに持ってかれるので、内省の時間も作りにくい環境になってる。

もう原文からほぼそのままですが、内省が少ないと外部評価に拠ることになり、他人軸になるうえに、脳内で唯一の自分の情報になってしまいやすい。

結果的に流されやすさや、人の目を気にして動けない等、こじらせると自分を見失うことにもなりかねない。

相田みつをの言葉
「他人の物差し,自分の物差し、それぞれ寸法が違うんだな」

ポイントはシンプル。
・自分の物差しを押し付けない
・他人の物差しを否定しない

子育てで言い換えるなら、
・大人の物差しを押し付けない
・子どもの物差しを否定しない
と言ってもいい。
実はこれだけ。

ただ、メタ認知は、メタ認知できる人にしか教えられない。


つまり、子どもや他人の自律を促すには「思考の伴奏者」が必要なのね。

伴奏者が適切な負荷をかけ続けていき、自分と向き合う練習を重ね、出来るよになったら点と点を繋ぐ練習、そして小さな成功体験を積み重ねる事で、自発的に自分の課題を見つけて対策を考えられる自走型に育つとのこと。

メタ認知を上げる為の仕組みはこう。
・自己決定を繰り返させる仕組み。
・自分について言語化する機会を増やす仕組み。
・他人との比較では無く自分の成長に意識を向ける仕組み。

「結果ではなく過程を褒める」とかあるけど、「結果ではなく成長に目を向ける」が良い。

そうすれば振り返りの声掛けもしやすくなるし、自己決定の成果や結果を肯定して自信を持てると。

自分も含めて、会社であれ社会であれ、自律してると呼ぶにはまだまだ遠い人も多いので、このメタ認知という角度が大事だなぁと現時点では深く思ってるところ、という話でした。



過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。