遺書No.603 神様の贈り物。
----------------------------------------
2006.2.27
----------------------------------------
突然の、ショートショート。
犬。
俺は親が誰なのかも解らない
ただの野良犬だ。
生きるも死ぬも
誰も悲しんでくれる奴がいない、
ただの野良犬。
毎日毎日食うものを探すことだけで精一杯だ。
あいつもあいつも、
俺の目に留まる他の犬たちは皆、
どうやら自分の家があり、部屋があり、
そして約束されたように毎日の餌がある。
なぜ俺だけが・・・
今日も餌を探しにウロウロしている。
収穫は、パンのかけらだけだ。
気が付くともう真夜中。
寝床を見付け、今日も眠りにつく。
すると、だれかが呟いた。
・・・俺は最初は戸惑った。
神様なのか?何なんだ?
まさか、、おれは人間になれるのか?
こんな苦しい俺を、、救ってくれるのか?
・・・俺は考えた。
声、
体、
知能、
手、
足、
・・・・・考えに考えた。
時間が迫る中、あの声が呼びにきた。
そして俺は、
人間の一部をもらった・・・。
そして、誰だかわからない声にむかって、
言ったんだ。
ありがとうと・・・・
まゆげーーーーーッッ!
いいなと思ったら応援しよう!
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。