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あてもなく彷徨って

辿り着いた部屋は

真冬のよう

僕は心から冷えて

凍える体を抱いて眠る

頼りなく握り締めた右手の中に

追憶の写真は儚げに

この空を遠く

どこまでも遠く見つめていると

よどんだ曇り空の日さえ

温もりに安らいで

届かぬ想いに時間は

あまりにも残酷な詩を詩う

孤独という風に流されていく

誰よりも強く描く未来の中に

思い出の痛みなんてないよね

この空を遠く

いつまでも永く見据えていると

空の詩がふとした瞬間に

僕を哀しみから救ってくれる

やわらかな空の深さが身を包んで

優しく哀しく重く軽く

いつまでも僕に詩い続ける

この詩は終わらない

時間の果てまでも続く、いつまでも

僕は耳を傾けて行くだろう

空の詩を・・・




Words written in 1996.
from "黒歴史ポエム"


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ナツキのパパ@令和の父親アップデート作戦中!
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。