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遺書No.796 先人達を想ふ。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.9.15
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Washlet!!

みんな気をつけろっ!!!!
奴らはいつだって狙っているんだっ!!!!




こんばんわ、みーくんです。




捨て猫を保護し、
新しい飼い主を探すコミュニティがある。

そこに向かった時の昼下がりに、
それは起きた。


途中で急にウ●コをもよおしてきたので、
俺はとあるショップのトイレに入ったんだよ。

最近出来たお店だけに、
トイレもとても綺麗だ。

便座に腰を下ろし、
用を足しつつふと左の壁に目をやると、
そこには『ウォシュレット』の操作ボードが…。


左から、
「STOP」
「おしり」
「ビデ」
と3つのボタン。

そしてその横には水圧を調整するダイヤル。
すべての操作は、このボードでするようだ。

しかし3つのボタンをよく見ると、
「STOP」だけが、中心が凹んでいる。


・・・ふむ、なるほどね。
おそらく目の不自由な人への配慮だろう。


他の2つのボタンは、
中心がやや盛り上がった普通のボタンである。

俺は普段、
見知らぬ場所でのウォシュレットはなんとなく信用が出来ないので使わない。
だがしかし、この時はなんだかね、
使ってみたくなったんだよ…。

そして無事に用を終えると、
早速、水圧をやや弱めに設定して、
「おしり」ボタンをON。

程よい温水が黄門様をやさしく刺激する。


あぁ、こそばゆい。


だが、まぁ、慣れると心地よき。
(*´ー`)ンー

そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで、
「STOP」ボタンをPUSHっ!!


・・・。


そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで、「STOP」ボタンをPUSH。

そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで
「STOP」ボタンをPUSH。
そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで
「STOP」ボタンをPUSH。
そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで
「STOP」ボタンをPUSH。
そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで
「STOP」ボタンをPUSH。
そして『まあ、こんなもんだろ』ってところで
「STOP」ボタンをPUSH・・・。




止まらねぇっっっっっ!!!! Σ(゚Д゚||)


力いっぱい押してみた。


でも止まらないっ!(‘A`)



いやいや、そんな筈はない!と思いながらも、
さらに渾身の力を込め両方の親指で押してみた。


やっぱり止まらない!(‘A`)




そこで全てを悟り、俺は愕然とした…。



目の不自由な人云々といったのは、
俺の勝手な解釈だったね。

「STOP」ボタンのみ中央が凹んでいたのは、
ほぼ間違いなく、ここに座った諸先輩方の、

断末魔の指圧痕

であったに違いない。


しかしそんな事実に気づいた所で後の祭りだ。
今重要なのは、
いかにしてこの状況を打開するか、だ。

困った事に本当に止まらない。
普通のウォシュレットは、
放っとけば自然に止まるのだと思うが、
ここのはなぜか止まらない!

脳みそをフル回転させて解決策を模索したが、
どうにもうまい方法が見当たらない。

果たして偉大なる先人達は、
如何様にしてこの窮地を脱したのか!?


終わりの見えない放水攻撃に耐えきれず、
「せーの!」で恥ずかしい姿のまま、
サッと横に逃げたりしたのだろうか!?


焦るばかりの思考回路を思いは巡る…。


そして、ふやけゆく黄門様には
今暫しとご辛抱をいただきながら、
あらゆる試行錯誤を繰り返してみたところ、
「おしり」から「ビデ」に切り替えると、
数秒間だけヤツの攻撃が止む事を発見っ!!

その隙を突き、
裏側のコンセントを外す事に成功し、
難を逃れたのであった…。





・・・もう二度と、
ウォシュレットを使う事はないだろう。


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2022.10.8
毎日遺書を書き始めた当時796日目の投稿内容。
ウォシュレット、初めての時は困惑するよね。
そしてこの時以来、ボクは使ったことがない。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。