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遺書No.223 実録!盗撮男!
※この記事は、私がかつて(2004年7月6日から2009年7月5までの5年間)、cgiboyというサービスのブログで毎日投稿していた「遺書」の中から、とある1日を抜粋して転載したものです。
※最後に、久々に読み返しての一言メモを追記しています。
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2005.2.13
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本当の話。
今日は仕事で渋谷へ行った。
そして駅でのこと。
仕事を終えた私は、
帰路に付くべく南口改札からエスカレータで、
山手線のホームへ向かった。
するとその時である!!
私の目の前の中年男性が、
何やら不自然に前かがみになって、
もぞもぞと不審な動きをしている。
そっと身体を傾け手元をのぞき込むと、
女子高生のスカートの下へ携帯を差し込んでいるでわないか!!
その時点で現行犯だから、
法律的にはすぐ捕まえても良かったのだが、
なにぶんこちらは素人である。
それに相手が予測外の行動に出るやも知れぬ。
そう判断した俺はその場で声を上げるのはやめ、
言い逃れの出来ない確実な証拠を残す為に、
エスカレータを上りきるのを待った。
上に付けば周りに人もいる。
大声でわめかれたり暴れたりされても、
係員も早くくるだろう。
そして案の上、昇り切るとほぼ同時に、
彼は保存した画像を確かめるかように、
一瞬だけ携帯を見た後、
そそくさとポケットにしまった。
俺はそこですかさず腕を手をかけ、声をあげた。
「一緒に鉄道警官隊まで行きましょう。」
被害者の女性には、
悪戯に嫌な被害意識を持たせる事もないだろう。
速やかに男の罪だけを悔い改めさせればよい。
そう考えた。
…彼はあからさまに動揺した様子で、
あわてふためいた。
しかし同情する気も起きないし弁明の余地はない。
断固断罪すべきである。
顔面蒼白になり俺に許しを乞う彼と、
今後彼が背負う業を思うと、
少しだけ複雑な気持ちになったのが事実だが、
電車に乗り込んで逃げようとした彼を、
そのまま見逃す訳にもいかない。
許しを乞うべき相手は俺ではない。
被害者の女性と、
彼を取り巻く環境と人達、
つまり社会のモラル全てに対してだ。
事を荒立てたくはなかったが、
仕方なく声も荒くならざるを得ず、
「逃げるな!盗撮だ!その男を捕まえて‼︎」
周りの人達の協力を得て、
電車から引きずり降ろす事に成功し、
警官の元へ突き出した。
……正義という大義名分の下であるにも係わらず、
何とも複雑で後味の悪い事件だった…。
盗撮とか痴漢とか、
とにかくこの世から無くなって欲しい。
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2021.10.2
毎日遺書を書き始めた当時223日目の投稿内容。
こういう場面に遭遇する人、確率って結構低いと思うんだけど、ボクは本当に本当に遭遇率が高いんですよね。自身が不運な目に遭うケースを多分に含めて。
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