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筑波山RPG -2-

1から随分と時間が経ってしまいました…
自分ですら忘れてしまいそうなくらい過去の投稿「筑波山RPG-1-」はこちらから↓

雨のなか、筑波山の登山口へ歩き始めた私。
車を降りた頃には小雨になっていたけど、まるで霧状のスプレーをずっと浴びているような細かい雨が降り続いていた。

まずは登山口へ向かう道中にある筑波山神社へお参り。

霧もかかって曇り空の神社

人が少なくて空気も澄んでいて、静かな幻想的な雰囲気。
足元しっかり踏みしめられますように…!と自分のスキルを神様に委ねるようなお願いごとをした後に、いよいよ登山開始。

御幸ケ原コースの入り口に到着。ここからはじめての雨の登山開始。
ドキドキしながら私の足はゆったりとした石段の坂を登っていった。

日本百名山の中で最も標高の低い山である筑波山には、標高871mの男体山と標高877mの女体山が並んでいる。
今回は男体山の山頂を目指す御幸ケ原コースを選択。

はじまりこそ石段でヒョイヒョイと身軽に登ることができたけれど、先に進むにつれて、雨の登山のしんどさを実感することになる。

景色は霧がかっていてとても幻想的。だけど足元はやっぱりぬかるんでいて、いつも以上にしっかりと踏みしめないと滑りそうになる。
ただ、空からの雨は不思議とあまり感じない。木々が雨粒を吸収してくれていて、思ったより体に雨を浴びることはなかった。

相変わらず私は、木々の根っこが地面に這いつくばっている景色が好きだ。
木が全身で「生きてます!」って伝えている感じがして本当にかっこいい。
緩やかな登り道を、木々の根っこに足をかけながら、滑らないように進んでいく。

根っこゾーンを越えたら、次はゴツゴツ岩が出現。

突然目の前に出現するので思わず身構える。敵と遭遇したような気分…になるのは一瞬だけで、あとは登る時の体の支えになってくれるから助かった。

と思ったら次に現れたのは、急斜面ゴツゴツ岩ゾーン(木材の支えあり)。

足がガクガクし始めたタイミングでこれは脅威!まだ1時間ちょっとなのに、いつも以上に慎重&集中していたからか、予想以上に息が上がったけれど、根っこ→巨大な岩→ゴツゴツ岩…まるでRPGのような世界で次々とステージを攻略していく感覚がとても気持ちよかった。

※ちなみに我が家は女性のみ家族だったので、テレビゲーム道は通ってきてません。多分、RPGってこういうのなんだろうなという勝手な妄想に基づいた感想です。

山の植物も雨の雫をうけて輝いていた
霧がかった世界はちょっとミステリアス

あと30分程で山頂!木々に守られていた道を抜けて空が開けたところで雨足が強くなってきた。
上だけ羽織った雨具はもうびしょびしょ…

なんとか頂上まで辿り着こうと足を速めようにも、ぬかるんだ足元はなかなか危ないし、木の根っこはツルツル滑る。
緊張もあってか、登り始めて3時間も経たないうちに、全身がとっても疲れてしまった。

ようやく山頂に到着したところで、雨は土砂降りになった。
景色は霧で見えなくて、そして寒い…

霧で真っ白の景色

とっても残念!だけど一応山頂まで登りきったことには満足。
そしてここから次のルートに進む胆力はもう残っておらず、私の足はそのままケーブルカー乗り場へと進んでいった。

負けた…と思いながらもケーブルカーに揺られてほんの10分で、いま必死で登ってきた道を下っていく。さすが機械の動力。

サービスエリアで買った山頂で食べる予定の「くり太郎」も、結局開けることなくケーブルカーに同乗しました。

晴れてる時にまた登りたい!筑波山はRPG感覚を楽しめる山でした。

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