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シェアハウスの3周年パーティーをオンライン開催してみた。

2020年4月12日の日曜日に、私が管理人をしているシェアハウス「東京未来人アジト」の3周年パーティを開催予定でした。

結果的には、当日オンラインで開催しました。
今回、対面での開催を自粛するに至った個人的な考えを書き留めておきます。

もともと、アジトに関わってくれてる人たちや遊びに来てみたい人がゆるく集まってご飯を食べたりのんびりする予定でしたが、現在の状況を考えた結果、開催1週間前に「無期延期」することにし、せっかくなのでオンラインで開催しました。

オンラインだったおかげで、福岡、福井、ジョージア、都内数カ所…から、数人の方が参加してくれました。
オンラインならではというか、各々、自由に過ごしながら時々画面越しに会話する…といった感じでしたが、久しぶりの人たちばかりだったので、変わらない姿を見れてなんだか安心というか、ほっとした感覚でした。
同時に、また早くみんなに会いたいなーとも思いましたが。


そもそも、今回、開催延期を決定した理由としては、
・外出自粛要請
・緊急事態宣言の発出
・感染拡大、クラスター発生のリスク
が大前提でしたが、その他に「シェアハウスのイメージ」もありました。
シェアハウスへの理解って社会的にはどれくらい広まっているのだろうか。
シェアハウスが身近に存在しない人は、どういうイメージを持っているんだろう。
(※以下は開催延期決定時点でイベントページに掲載していた文章の一部です。)

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万が一、シェアハウスの中から感染者が出た場合を考えたとき、あまり無責任な行動はとれないなと思いました。

自分の身近な人たちは、シェアハウスに肯定的な方が多いです。

しかし、社会的に見れば、まだまだ未知のものであるのかもしれません。

否定的な意見を見聞きすることもあります。

そんな中で、もしシェアハウス在住の人がコロナに感染したとき、報道では「シェアハウスに住んでいたという事実」はフォーカスされる可能性もあります。ここまで数が増えてくると個別の詳細情報は報じられない可能性は高いですが、公にではなくても近所からの目もあるかと思います。

・シェアハウスの実態を知らない人
・家は、家族で住むものと考える人
・赤の他人と共同生活なんて信じられない

という方からしたら、シェアハウスのネガティブイメージを加速させるいいネタでしかないなと。
実際のリスクで言えば、複数人暮らしの家族と同等なのにもかかわらず。

どうしても、「家族」と「それ以外」は分けて考えられがちで、
家族間で感染するのは仕方ないけど、
他人と共同生活をしていて感染するのは、悪。
とされる可能性もあります。

もちろん、学校の寮なども他人との共同生活ですが、これは歴史が古いですし、その意義と必要性から社会的に広く認められた存在です。

それらと、比較的新しい居住形態であるシェアハウスは別物と捉えられ、まだまだ否定的な見方をされる可能性はあると思います。
(ものすごく遡れば、長屋など今のシェアハウスに近い形態はありましたが…)

私は、シェアハウスには今後の暮らし方の一つの選択肢としてメジャーなものになって欲しいし、セーフティネットになれると思っています。
今後の、結婚観や家族観にも大きな変化をもたらすことのできる、居住形態でありコミュニティのひとつだと思います。(この辺りに関しては、別でのちのち書きたいと思います。)

なので、すこしでもシェアハウスのイメージがマイナスになる可能性はなくしていきたい。

そんな意味も込めて、シェアハウスで小規模だとしてもイベントをして感染者が出た、などということにはしたくないなと思いました。イベントに限らず、シェアハウスに関わる人が、自分の行動がシェアハウスというものに影響を与える可能性がある。ということを意識してもらえたら嬉しく思います。

実態を知らない人に、変な誤解を産み、ネガティブキャンペーンをさせる余地を与えないためにも、うちだけでなく全てのシェアハウスが何事もなく、この状況を乗り越えられることを願っています。

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以上が、対面での開催を延期に至った心情でした。

そして、現在の状況も出口が見えない中で、ただ延期していると永遠に開催できない気がして、それはなんだか寂しく感じたのでオンラインでの開催に至りました。
オンライン開催のアナウンスは直前だったにもかかわらず、数人の方が遠方から参加してくれて、とてもうれしかったです。もはや、オンラインだったからこそ国境さえも超えた参加者がいてオンラインのメリットも活かせてよかったです。
どんな状況でも、その状況でできることを考えて、楽しむ精神も大事にしていきたいと改めて感じた日でした。

最後になりますが、これからも東京未来人アジトはシェアハウスとして社会に何ができるのか、その役割を考え、柔軟に対応していくことを忘れずに、社会に貢献していける存在でありたいと思います。
これからも、こんな東京未来人アジトをよろしくお願いします。


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