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棟梁大工詩

わっしょっいわっしょっい
わっしょっいと
じんせいいっかいきりときまってら

よるにはいっしょうさけくらい 
おてんとさまがあがったら
ぐいっとたまごをのみこんで

おやかたおれがいちばんのり
きょうもすみもて かなづちと

ぼうしをかぶりそでめくり
つかいふるしたくろたびで

まるたのやまとごたいめん
でっかいのこぎり ゆびきるな
みがきあがったかんなもて

とんかちとんかち おとならせ
どっこいどっこい きをはこび

しぬまであせみずたらしてはたらけと
からだのしんからこえがする

ここでぽっくらむかえがきても
それがおれのほんもうさ

なんならさんずのかわまでも
かんおけさえもつくったこのうでで
おれがはしをかけてやる

そうすりゃふねのるだちんさえ
のこってなくてもじょうぶつだ

わっしょっいわっしょっい
わっしょっいと

おやかたごくろうおさらばと
きょうもどこからこえがする








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