自分の人生に害がある人にまでやさしくしなくていい
最近Xをあまり開かなくなった。
インプレッション(閲覧数)に応じた収入を得ることが出来るよう規約改定されたことにより、極端な言動でインプ稼ぎをする人が増えたからだ。
男対女・未婚対既婚・若者対高齢者。
そんな普遍的な溝にわざと対立構造を作って煽る風潮に辟易し、少し距離を置いている。
noteは平和なので、温泉にでも入るかのようにゆるゆると身を落ち着けるのだが、ここにも幾許かのトラブルはあるようで。
今日はトラブルシューティングの話。
ネットリテラシーはどこへ消えた
インターネット黎明期。
「匿名掲示板」は当時として画期的な産物だった。
何を言っても自由だしプライバシーを晒す必要も無い。
まさに楽園。
しかし楽園に闖入者は付き物である。
わざと罵詈雑言を放ったり、皆の会話を意図的に邪魔する輩が現れた。
そうした人々は「荒らし」と呼ばれるようになり、やがて輩を「スルーする」という行為が生まれたのだ。
掲示板に「NG設定」というオプションが生まれ、荒らしのIDや目にしたくないワードをNGにすることにより、快適な意見交換が出来るようになった。
その後、IDを意図的に変えながら荒らし行為をする輩も出てきたので完璧な対策とは言えなくなったが、それでも利用者たちには「秩序を守りたい」という意識が存在した。
そこで生まれたのがネットリテラシーだ。
上記記事では主にネット上で見聞きしたことに対する判断について書かれているが、初期の意味は「匿名掲示板に書き込む上での注意点」だった。
空気を読めない発言をしていないか(半年ROMれ)
自分語りをしていないか(長◯川)
犯行予告は普通に逮捕される(事例多数)
こうした注意点を踏まえながら利用していたネット民だが、新たな波が押し寄せる。
SNSという無法地帯
2004年、アメリカのハーバード大学に通う学生が「Facebook」というサイトを立ち上げた。
後に彼は世界でも指折りの実業家となるのだが、このFacebookがSNSの始まりだと言われている。
日本発のSNSとしてはmixiが最も古参で、その後はTwitter(現X)・Instagram・TikTokなど、国内外問わずあらゆるSNSが世の中に浸透していった。
SNSは匿名掲示板と異なり、アカウントを作って発信する。
名前の無い「名無し」の発言ではなく、名前の付いた「個人」が発信するのだ。
流行り始めた当初から、多くの掲示板住人はその危険性に気付いていた。
匿名掲示板には「特定班」と呼ばれる暇な人が多くいて、何か問題行動をした人や面白い人物が現れると、こぞって個人の特定を始めるのだ。
実際に自宅の住所や電話番号を晒されたり、卒業アルバムの写真をアップされた人もいる。
もちろんよろしくない行動ではあるが、こうした行為がある意味抑止力となり「個人が特定されそうな情報は書かない」という意識が住民に根付いていたのだ。
そこへ来てのSNSである。
実名でイタズラ行為の写真や動画をアップし、炎上。
有名人や団体に対して犯行予告をし、逮捕。
ネット上に個人情報を晒す恐ろしさを理解しないままSNSを使えば、まぁそうなるだろうなという当然の結果だ。
昨今では誹謗中傷などに厳しいルールを設けるようになったが、SNS利用者の低年齢化が進んでいる現状では焼け石に水だろう。
noteの弱点
殺伐とした現在のSNS世界で、唯一と言って良いほど平和なプラットフォームがnoteである。
「長文を読み書きする」という特徴のおかげで、短絡的な脊髄反射をする人が少ない。
会ったこともない人に対して「そのメイク変ですよ」「頭悪い喋り方やめたら?」などと平気で書き込むYouTubeとは違い、noteのコメント欄は非常に穏やかだ。
そんなnoteにも弱点はある。
マナーや節度を守る真面目な人が多いからこそ、煽りや誹謗中傷に過剰反応してしまうのだ。
以前から言っているが、noteは性善説に基づいて行動している人が多すぎる。
だから批判的なコメントが来るだけで心を病んでしまったり、挙句の果てにはnoteを去ったりするのだ。
どんなに平和的なプラットフォームであろうとも、全員が善人なわけはない。
noteは理想郷でもなんでもなく、実社会と密接に繋がっているのだ。
対処法
前置きが長くなってしまいましたが、noteで誹謗中傷コメントが来た時の対処法を記しておきます。
実際に私がやっていることであり、これまで特にトラブルになったこともありません。
とても簡単なステップです。
①スクショ
まずコメントをスクショする。
悪質な場合はnote運営に通報したほうが良いので念の為の証拠。
②ブロック
コメントしてきた人の本人ページに飛び、オプションからブロックする。
これで相手はコメントできない。
③コメント削除
不快な文章を残しておく必要は無いので削除する。
最初にスクショしておけば証拠は残るので問題無い。
たったこれだけです。
逆に、一番やってはいけないことは「被害内容を記事で取り上げる」こと。
誹謗中傷をしてくる人の多くは相手の反応が見たいのです。
自分のことを記事内で取り上げてもらえたら、ますます「オモチャ」にされます。
大切なのはサイレント&スルー。
絶対に反応してはいけません。
一度でも返信してはいけません。
もしも「問い合わせページ」から嫌がらせメールが来たら、アドレスをブロックしましょう。
悪質な場合はアドレスやアカウントを変えて送り続けて来るかもしれませんが、そうなれば運営or警察マターです。
やさしい人が多すぎる
noteを巡回していると、ごく稀に、変な人にコメント欄で絡まれているのを見かけます。
そうした場合、大抵のnoterさんは当たり障りのないコメントを返していらっしゃる。
いや、そんな奴に返信しなくていいから。
オモチャにされるから。
noteはとにかくやさしい人が多すぎる。
別に悪いことでは無いけれど、他者からの悪意を受け止めて心を疲弊させるなんて、馬鹿げているとは思いませんか。
明確な悪意を持っていたり、あなたを貶めるような人にまでやさしくする必要はありません。
そういえば昔「嫌われる勇気」って本が流行りましたけど。
noterさん全員読んだほうが良いんじゃ?と思う、嫌われ役上等の私です。