【パラリンピック】北京2022 大会3日目・お茶の間観戦記
今日は生中継の予定無かったんですが、昨日村岡桃佳選手の金メダルを放送しなかったのを反省したのか、急遽アルペンスキーが生中継となりました。
ですので私も予定を変更してレポします。
NHKは放映権を買っている立場としてもっと本気でパラ普及に取り組むように(怒)。
アルペンスキーとは
雪山のコースをスキーで滑走し、そのタイムを競います。
ヨーロッパ勢がめちゃ強なんですが、パラ・アルペンスキーは日本も得意としている競技です。
種目は大きく分けて4種類。
こちらの画像が1番わかりやすいです。
「滑降」が最も急斜面でカーブが少なく、その分スピードが出ます。
「回転」は一番斜面がなだらかな分、旗門の数が多いので細かな技術が必要となるのです。
パラでは立位・座位・視覚障害の3クラスがあり、それぞれ別の種目として行われます。
パラ・アルペンスキーの特殊ルール
オリンピックではゴール時点でのタイムがそのまま採用されますが、パラの場合は障害の程度によってタイムに係数が加算される形です。
障害が軽いとタイムがそのまま適用されますが、重いとその分を考慮してタイムが短縮される、といった具合です。
例えば、係数100%のA選手が90秒、係数90%のB選手が98秒でゴールしたとしましょう。
実測のタイムではA選手のほうが早いのですが、それぞれに係数を掛けた値が正式採用されます。
計算してみるとA選手が90秒、B選手が88秒で、B選手のほうが早くなるのです。
今大会では各選手の係数を事前入力できる「自動タイム計測機」が導入されています。
中継画面上で表示されるタイムがそのまま順位に反映されるので、計算を待たずともダイレクトに楽しむことができるのです。
アルペン男子スーパー大回転・座位
下肢に障害のある選手が出場する種目で、チェアスキーという器具に乗り込んで滑走します。
日常生活で車椅子を送っている人でも安心してスキーを楽しむことができ、競技用チェアスキーにはトヨタや日立など技術系会社の総力が結集されているのです。
今日行われた「スーパー大回転」はカーブが大きいので、上手く体重移動をしないとチェアごと転倒してしまいます。
気温が上がり雪が少ないコンディションだったことも影響してか、転倒してコースアウトとなる選手が続出しました。
そんな中、日本のエース・森井大輝選手が前日の「滑降」に続いて銅メダル!
「金メダルを目指す」と公言している森井選手なので、残り3種目にも期待です。
今日の注目・森井大輝選手
東京都出身の森井選手は41歳。
4歳の頃からスキーを始め、インターハイ出場を目指していた高校2年生の時、バイク事故に遭ってしまいます。
脊髄損傷で車椅子生活に。
もう二度とスキーが出来ない絶望で生きる意味を失っていた頃、病室のTVで見た長野パラリンピックに釘付けになります。
「自分もパラスキーを始めれば、また笑えるかもしれない」
養護学校に通いながらパラ・アルペンスキーを始めた彼は、ワールドカップでの総合優勝も経験。
けれどオリンピックでは未だ金メダルに手が届いていません。
年齢的にも今大会に懸ける思いは強いものがあるでしょう。
一番輝くメダルを目指す残りのレース、応援しています!
大会4日目(3月7日)の予定
最初っからは放送してくれないみたいです。
で、生配信に関してなんですが、NHKの特設サイトで一部生配信を行っているのを発見しました。
ただし基本的に英語実況です。
パラ競技は独自ルールが多いので、詳しい解説実況が無いとあんまり楽しめないと思うんですが…。
一ファンとして非常にもどかしいですが、文句言っててもしょうがないんで今ある環境で応援していきます!
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