【パラリンピック】北京2022 大会4日目・お茶の間観戦記
NHKの放送が変則的すぎて、当日になってみないと何を放送するか分からない、みたいなことになってます。
うん、もっとちゃんと番組編成しようぜ。
相変わらずNHKにいちゃもんを付けながら本日のハイライトスタートです。
男子クロスカントリー20km立位
クロスカントリーは高低差のある雪上のコースをスキーで走行する競技で、パラでは立位・座位・視覚障害の3クラスがあります。
座位は「シットスキー」というソリに乗り、視覚障害はガイドと一緒に走行する形です。
日本の川除大輝選手は生まれつき両手足の指の一部がありません。
このためストックを持たず、腕と脚の力だけで推進力を生み出して走行します。
立位の場合は片方だけストックという選手もいたりして、それぞれの走行スタイルに個性があるのも特徴です。
日本の若きエースとして臨んだ初めてのパラリンピックで、なんと金メダル!
他の選手も障害があるとはいえ、ストック無しで優勝してしまうなんて凄すぎませんか…?
しかも21歳での金メダルは、冬季パラリンピックの日本男子最年少記録です。
彼がパラリンピックを目指すキッカケとなったのは、小学生の時に見たバンクーバー大会。
大先輩の新田佳浩選手が金メダルを獲得した姿を見て感動し、本格的に競技に取り組んできたのです。
今大会を持って引退を表明している新田選手から、エースのバトンをしっかりと受け継ぎました。
男子スノーボードクロス
起伏やジャンプ台、カーブのあるコースを4人一斉にスタートし、着順で勝敗が決まります。
※競技紹介の記事で「2人でスタート」と書きましたがごめんなさいパラリンピックも4人でした…!
障害の程度によって下記のようにクラス分けがされています。
パラ・スノーボードの世界は、元々プロボーダーとして活躍していた選手もたくさんいます。
その多くが撮影や練習中の事故で脊髄損傷などの大怪我を負い、それでもスノボを愛する気持ちからパラで競技を続けているのです。
義足をあえて見せることで自分のスタイルを出したり、ジャンプ台でエアーを決めてみせるなど、本当に楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
日本からは6選手が出場したのですが、残念ながらメダル獲得とはならず。
12日開催予定のもうひとつの種目、バンクドスラロームでゼヒ思い切った滑りをしてほしいです。
女子アルペンスキー・スーパー複合・座位
高速系種目の「スーパー大回転」と技術系種目の「回転」を滑り、その合計タイムで順位を競います。
「回転…?」という方は、恐れ入りますがこちらの記事の「アルペンスキーとは」の項をご参照ください。
2日連続の金メダルを獲得している村岡桃佳選手、3つ目の金を狙って滑走しました。
惜しくも頂点には届かず銀メダルとなりましたが、驚いたのはその後。
フラワーセレモニーが終わってから、悔しさのあまり泣きじゃくっていたのです。
一条ゆかりの漫画「デザイナー」にこんなセリフがあります。
「障害者が頑張ってるんだからメダルの色なんて何色でもいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。
しかし彼女をそんなふうに慰めるのは侮辱でしかありません。
村岡桃佳はトップアスリートなのです。
金メダルのみを目指して、彼女は残りの種目に全力で挑みます。
今日の注目・新田佳浩選手
41歳で7大会目のパラリンピック出場となった新田選手は、日本のパラ・クロスカントリー界のレジェンドです。
3歳の時、祖父の運転する農業用の機械に巻き込まれてしまい、左腕の肘から下を失いました。
父親の勧めで小学生からスキーを始め、17歳で長野大会に初出場。
競技を続ける上で、彼にはひとつの想いがありました。
「ケガの責任を感じている祖父に金メダルをかけたい」
事故とはいえ、自分のせいで孫の将来を変えてしまった、と自分を責める祖父を笑顔にしたい。
そう誓って臨んだバンクーバー大会で、新田選手は念願の金メダルを手に入れたのです。
そして、新たな次世代スター・川除大輝選手を今大会に導く運命のメダルでもありました。
日本のパラ・クロスカントリー界を背負い続け、走り続けて24年。
ようやく後継者となる若きエースが現れ、今大会での引退を決意しました。
8日のバイアスロン10kmと、9日のクロスカントリー・スプリントに出場予定です。
レジェンドのラストランをしっかり見届けようと思います。
大会5日目(3月8日)の予定
だから競技の最初から放送しろと。
その5分に一体何の意味があるの?
あんまりイライラするのも良くないですね。
明日は私の大好きなバイアスロンなんで、じっくり楽しもうと思います。
ちなみにパラ・バイアスロンはウクライナがめちゃ強です。
お時間あればゼヒ応援よろしくお願いします。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?