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【ブログvol2】何もない!と思っても、そこに「ない」という美しさがあるよ
田んぼに空や山が映っています。
おばあちゃんの法事で、
お墓のある田舎まできました。
東京で20年育った都会っ子が感じた、田舎の美しさについて書きます。
よく田舎には何もないと言いますが、
「ない」ということが、田舎には「ある」んですね。
皮肉ではなく、
そこには「ない」ことの美しさがあると思います。
焦りや不安も、すっとなくなる気がするのです。
さて、抽象的な話になりますが、
何かが「ない」とき、
そこには本当に何もないのでしょうか?
日本文化は「ない」ことに一抹の何かが「ある」と感じる傾向にあると感じます。
例えば、「誰もいない家」というと、いかにも妖怪か何かが出てきそうです。
一方、英語で There is nothing と言うと、あーないのね、という感じがします。
相手の言うことを察するコミュニケーション文化は、私たちに「ない」ことから何かを想像するクセをくれたのかもしれません。
この考えは日本の芸術からも感じます。
日本の絵には余白が多いですよね。
未完成なのではなく、あえて余白という想像の余地をのこす。
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「ない」ことの美を絵に与えるのです。
(上村朝山の『紅葉』より)
また、松尾芭蕉の有名な俳句である
「静けさや
蛙飛び込む
水の音」
からも
蛙が水に飛び込む音さえ聞こえる「音のなさ」を感じますね。
さて、、
田舎でインバウンドを盛り上げようとする時、もし私がPRの担当だったら?
お祭りや食事は分かりやすく、PRしやすいでしょう。
美しい田んぼの良さを外国人観光客にPRするとなったとき、
日本の昔ながらの生活の場を知れるということ以外に何て言おう。
田んぼがあるね ではなく、
田んぼの先にある風情をどう伝えよう。
あなたは田んぼを見て何を思いますか。
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