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結婚ってなんだろう?『最高のウエディングケーキの作り方』が問いかける社会の常識
みなさん、こんにちは!
今日は私の大好きな作家、古内一絵さんの『最高のウエディングケーキの作り方』を紹介します。これは、『最高のアフタヌーンティーの作り方』の続編となる作品です。
前作では、老舗ホテルのラウンジを舞台に、女性のキャリア、外国人労働者の雇用格差など、働く上での人間関係や価値観がテーマとなっていました。今作『最高のウエディングケーキの作り方』では、結婚を通じてこれまでの社会の常識を見直すことが大きなテーマになっていると感じました。
この本を紹介しようと思ったきっかけ
もともと私は前作『最高のアフタヌーンティーの作り方』が大好きで、物語の終わり方から「続編が出るかもしれない」と期待しながら待っていました。そして昨年、本屋さんで偶然この続編を見つけたときは、本当に嬉しかったです!
しかし、ネットで検索してみると、評価があまり良くなくて…。それを見て、「そんなに面白くないのかな?」と少し不安になったのも正直なところです。でも、気になったので実際に読んでみたら、要らぬ心配でした。めちゃくちゃよかった!
もちろん、本は人によって合う・合わないがあるので、レビューを書いた方を否定するつもりは全くありません。それぞれの感じ方があるのは当然です。ただ、もし私のようにレビューを見て不安になったり、「読むのをやめようかな」と思う人がいたら、それはもったいない!
この本を手に取る前に諦めてしまう人が一人でも減れば…と思い、今回紹介することにしました。
価値観のアップデート――当たり前を疑う
本書の中で特に印象に残ったのが次の一文です。
「なんでも男性を代表にする世の中を作ってしまった一因は、こうした女性の迂闊さと、怠慢にもあったのかもしれない。」
夫婦別姓について、私自身もこの本を読むまでは女性が男性の姓を名乗ることにそれほど違和感を感じていませんでした。しかし、本書を通じて、それが私たちの知らず知らずのうちに受け入れてきた価値観に過ぎないのではないかと考えさせられました。
「同じ女性でも、受け取り方はまったく違った。正解は一つではないし、ある意味では誰もが正しい。だからこそ、自分で答えを出すしかない。」
この一文も本書を読んで特に印象に残った箇所です。
社会の常識として定着しているものが、本当にすべての人にとって公平なのかどうか、一度立ち止まって考えることが大切です。本書はその「きっかけ」を与えてくれる一冊でした。
これからの生き方――柔軟な思考・進化と成長を受け入れる勇気
私たちの生きる社会は、絶えず変化しています。時代の流れとともに、新しい考え方が生まれ、古い価値観が見直されることもあります。
本書の中でもう一つ心に深く残った一節があります。
「進化がなければ、本当にラウンジを護ることはできない。手放しましょう。これまでの苦労。無駄だったかもしれない努力。たとえ認めることはできなくても、邪魔をするのはやめましょう。私たちが思いつかなかった新しい世界に臨もうとする、若い人たちの挑戦を。そして、できる限り、本物の良き先達となるように努めましょう。」
私たちは時として、これまでの経験や努力にとらわれすぎて、新しい変化を受け入れることを躊躇してしまうことがあります。しかし、本当の成長のためには、時には自分の殻を破り、新しいものを受け入れる勇気が必要です。
これから先困難な状況に直面したとき、この言葉を思い出し、自分と正直に向き合い、必要な変化を受け入れられる人間でありたいと思います。
まとめ
『最高のウエディングケーキの作り方』は、単なる結婚の物語ではなく、社会の価値観を見直し、個人としての生き方やあり方を考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
これからの時代、新しい価値観に柔軟に向き合いながら、自分の考えをしっかり持って行動することが求められています。本書を通じて、私自身も改めて「自分はどう生きたいのか?どうありたいのか?」を深く考えることができました。
皆さんもぜひ、この本を手に取って、自分なりの生き方について考えてみてはいかがでしょうか?
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