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大人っぽいけど、不合格

「あなたの話し方って、すごく大人っぽくて、まるで社会人と話してるみたいで、明日からでも働けそうやけど、普段からそうなの?」

就活中、ある会社の面接を終えたときに、面接官からこんな質問をされた。

当時の私は、その言葉が嬉しくて、「ありがとうございます!さすがに友達と話すときは違いますけど、でも、ずっと続けてるインターンシップで大人の方と話すことが多いので、自然と身についたんやと思います!」と答えた。

そして、その面接は不合格だった。
意味が分からなかった。

でも、社会人五年目。
今ならあの時の面接がなぜ不合格だったのか、分かる気がする。

即戦力。
会社が一番求めるものはそうかもしれへんけど、新卒採用に求めるのは、きっと「自社らしさ」。

大人っぽくて、ちゃんとしてて、失礼がなくても、それが自社らしい人じゃなければ、不合格。

だって、ポテンシャル採用の新卒は「気取らない」「等身大」の自分で、ありのまま頑張る場所やから。

能力も大事かもしれへんけど、それより何倍も大事なのが「らしさ」。

言い換えたら、カルチャーフィット、なんかな。

一年目の時に、できない自分を認めたくなくて、カッコつけたり、一人でやったり、それで失敗して会社に迷惑かけたり。

今思えば、ぜーんぜん大人っぽくない私を、今の会社は、見つけてくれて「良いやん!うちの会社らしいやん!」って言ってくれた。

ありがたいなぁ。
そして同時に、「大人っぽいけど不合格」のあの会社にも感謝を込めて。

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