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面白かった本 2024
毎年、昨年の出来事を年明けから振り返る癖がある。
昨年の振り返りは昨年のうちにしろよ、という思いもありつつ、何だかんだで「まぁいっか」が勝ってしまい、今に至る。
今年もゆるゆると、遅めの紹介となってしまうが紹介する。
因みに一昨年のはこちら
さて、気を取り直して1冊目から。
シンプルなデザインに惹かれ、購入したこの本。文字も大きく挿絵も入って読みやすかったです。
ふつうというのは結局みんなが戻りたいところじゃないだろうか。
(中略)
自分らしさの他に、自分を隠すための表情を身につけなくてはならなくなったのはいつ頃からだろう。
「ふつう」という概念に対して、自身でもモヤモヤと考えていた時に出会った言葉である。こう、自分で言語化できない時に言語化してくれている言葉に出会った瞬間の衝撃は大きい。
個人的にも、自分を隠すための表情をいつから身につけただろう?など考えるきっかけにもなったので、良著でした。おすすめです。
2冊目はこちら
「心」そのものに興味があった私が紀伊国屋書店で目があって購入した1冊に真実が書かれていた。
妄想のうちに死を迎えるのが早いか、真実相を見届けるのが早いか、あなたの人生は今競争に入ったのですよ
芍薬の花のような真っ直ぐと立った言葉が一つ一つ、碁を詰めるように語りかけてくる。読み終わった後の余韻含め開放感も最高でした。また迷った時に読みたい1冊。
3冊目はこちら
手頃な文庫本を探していた時に手にした1冊で、大切な言葉がたくさん詰まっていました。
わたしがわたしをやらないで、誰がわたしをやってくれるの!
私自身を鼓舞してくれる言葉に身を立たされる思いを抱きつつ、読み進めるともっと共感する言葉が並ぶ。
「放つ」というイメージにこんなにも心惹かれながらも、「放つ」ことができないものがある。それが生きるということだよ。
(中略)
「放つ」ことと「放たぬ」ことと。
この両者の上を揺れながら、酸っぱい微苦笑を浮かべつつ歩いているのが、わたしの好きな「ただのひと」ということになる。
生活の中で、放ちたい想いに駆られることも勿論いくらでもあった。
言った方がいい言葉、言わなくていい言葉。
そういう言葉にならない言葉、想い、全ては誰もが抱えていて、その中で揺れ動くのが人間なんだと、そっと寄り添ってくれる言葉。
しっとりと雨が降っている時にゆっくりと家で読みたい1冊。
どれもおすすめです。
今年もたくさん本を読んでいきたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。