コロナでうちの病院もボーナスカットされた
コロナウイルスのため、うちの病院でも全職員のボーナスカットが発表されました。
正直残念です。ぐったりしています。
いや、わかりますよ。全体で収益減ってるし。
『そもそも眼科はコロナで暇になっとるだろ?文句言うなよ。』
的な指摘をされる方もいるでしょう。
たしかに、緊急事態宣言のあった5月はその通りです。
まるまる1か月間、手術をやらなかったので収益は落ちました。
しかし、現在は患者さんの数は去年より増えており、手術件数も去年の倍です。
予定手術は4月まで埋まっており、2021年は1月4日から手術を入れてます。
ついでに言うと、1月2日に日当直があたっています。
ですから、年明けは、1月2~3日が日当直、4日オペと、年始からバリバリ働くスケジュールです。
1月4日はオペを入れなくても良かったんじゃないかなーとも思います。
ですが、早く手術したい、1月4日でも全然いい!という患者さんがけっこういらっしゃり、それならばと手術を入れました。
多分僕はけっこういいやつなんだと思います。
なので眼科自体の売り上げは去年よりむしろいいのですが、病院全体では大赤字でした。
ワンチーム的な感じで、一律ボーナスはカットされました。
分かるけどさ、なんで去年より売り上げ良いのにボーナスカットやねん。
そりゃさ、『眼科は売上げが去年よりいいので満額出します!』とかされたら、他の科からのヘイトがすごそうで、それはそれでやめてくださいだけれども。
とはいえ、ボーナスカットは精神的にしんどいです。
もちろん生活できないとかではないので、それこそ飲食業や観光業の方で、本当に生活ができなくなってしまった人からすると甘えんなと言われるでしょう。
しかしながら、自分の給料にダメージが来て、はじめてそのショックがほんの少しだけでも分かりました。
ちなみに、当直も手術もされない非常勤の女医様方は、そもそもボーナスがないのでノーダメでした。ここでも頑張っている人のほうにダメージがでかいってなんなん。
全国的には、今回の事がきっかけで職場を辞めるドクターや看護師さん、コメディカルの人たちもいらっしゃるようです。
資本主義?民主主義?的に考えると、理不尽な職場なら、大勢の人が辞めてしまえば、巡り巡って賃金は上がるハズなので、こういった理不尽な時はみんなで仕事を辞めるのが社会的には正解なハズです。
辞める人の気持ち、めっちゃ分かるし、そこを攻める気は全くありません。
むしろ、そんなになるまでよく頑張ってくださいました。ありがとうございます。
しかし、残された人たちは、より酷い状況で働くことになってしまうのも事実です。
いっそのことみんなで一気に辞めてしまって、医療崩壊ぱーん!
みんな死んじまえ!となったとすると、遠くから見る分にはいいのですが、身内や大切な人が巻き込まれて死んでしまったらたまったもんじゃありません。
とはいえ、だれか偉い人が死なないとこの流れは変わらないんだろうなーとも思っています。(そして偉い人は医療崩壊しようがコネでどこかの病院には入院できるだろうから、医療崩壊では死なないだろうなー)
僕個人としては、言うて心身ともに元気なので、引き続きめっちゃ外来と手術を頑張っていくつもりです。ボーナスカットはめちゃめちゃに不満ですが。
ですが、こうやって『がんばっているぞー!』という話をnoteやtwitterで発信できるじゃないですか。
そしたら、みんな、『なつかさん素敵!』ってなるじゃないですか。僕のファンめっちゃ増えるじゃないですか。モテモテじゃないですか。それって僕の望んでいることなので。
引き続きがんばっていきます。
あなたも無理せず、できる範囲でがんばってください。
ではまた。