エッセイ『ライオン』2024/10/19
『ライオン』
誰もが幸福で、 すべてがあり、 なにもない都だったんだ
鼻につく自然よりもよっぽど動物的な匂いなんだよ
通りすぎるヒトには目もくれず、自分も見えていない
今を生きるためのクスリを打ち続けるヒト
資本のオーバードーズ
動物に戻るための社会
奔放になって、
麻痺する前に逃げだして、
君が持ち帰ってきたものは何?
「君はライオンにはなれない。」
どうしてもっとはやく気づけなかったの?
君には
「プライドの防衛」も
「プライド内の地位」も
「プライド内の強さ」も
要らないものなんだよ
君はもっと、
君に生産的であるべきだったんだ
それはきっと、
愛したい人を愛する勇気と
目の前の人にやさしい心を注ごうという信念なんだ
それはきっと、
まだ遅くないよ