理学療法士の後輩指導についての重要なポイント【1/2】
理学療法士になってある程度年数が上がったとき、多くの人が経験する「後輩指導」。
指導に関しては、得意もしくは好きな人、苦手もしくは嫌いな人がいるでしょう。最近、この後輩指導について感じることはあったので、このあたりを記事にしてきます。
それでは、さっそく本題です。
🔶後輩指導は自分自身のため
人に教えることができるということは言語化ができるということです。
教科書的な知識を渡すだけなら、初めから言語化されているものだし簡単ではあります。難しいのは、手技やスキルを教えるときですよね。
さらには、自分の考えていることや介入にあたって意識しているポイントなど後輩に聞かれることもあるでしょう。
このようなとても抽象的な内容を聞かれた時に言葉で回答できるでしょうか。
いざ、自分がやっていることを言葉にしようとすると詰まったり急にふわっとしたり、ドキッとしたりすることがあると思います。
感覚的にやっている部分やなんとなくやっている部分をいかに言語化できるは重要で、自分自身を成長させてくれます。
ただ、自分から後輩に「あのな」って何でもかんでも指導することは、うざがられるので注意してくださいw
🔶後輩指導は患者さんのため
「〜のため」という観点からいうと、後輩指導は患者さんのためになることもあります。
例えば、患者さんの状態を見ていくと、理学療法的に熟達がかなり必要は場合もあれば、熟達自体は必要なくても変容を促すことが可能な場合があります。
仮に自分自身がある程度の熟達があり、難渋症例を対応していたとします。ほぼ100%自分が介入できればあまり問題ないですが、自分が休みになって申し送りをしたり、1人の患者さんの2名の理学療法士で介入したりすると、別のスタッフが熟達し切れてないと介入レベルに大きな差があります。
そのため、自分の休み明けや翌日の別のスタッフが担当した後などに状況がかなり変わってしまうことを度々経験します。
ここで後輩指導なんです。
自分が熟達していれば、その後輩のスキルに立ちている部分と足りてない部分が見えるはずです。そして、その後輩はそのポイントを意識的にも無意識的にも自覚しているものです。
このポイントをスポット的に指導すると、後輩自身は「あ、確かに」と自分ごととして受け入れやすくなります。
受け入れてくれれば、患者さんの状態も崩れにくくなります。後輩が介入した後に熟達した自分が介入して、崩れが少ないことが確認できると、その患者さんにも大きなメリットがあります。
そうなれば、自分が崩れた状態を埋め合わせに時間を取られることがなくなるので、より加速度的に患者さんが改善することになります。
今日はここまで。
次回も後輩指導のポイントを考えていきます。
それでは。
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