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すず 〜心の綺麗な猫の話〜


私にとって「この世で1番かわいい生き物」である愛猫すずの自慢です。
ホントにホントにいい子なんです。
(もちろん、らんもかわいいしとても大事な存在です。でも、すずは私にとって特別なんです。そういうことってありますよね?)

【優しい】
誰かが泣いていたら、体調が悪そうなら、「遊んで」と言われたら、いつでもすぐに駆けつける。

【温厚】
嫌なことをされても怒らない。
優しく歯を立てた後に「ごめんね」と舐める。

【寝方】
腕枕、またはお尻を私にくっつけて枕で就寝。
すずが一緒に寝てくれるようになってから不眠症解消。

【目覚まし】
手で優しくほっぺたをトントン。
自分がおなかすいてなくても、らんが待っていたら朝ごはんを要求。

【出迎え】
毎日玄関まで出迎え。
鼻を合わせて、手でほっぺたを撫でてくれる。

【お世話】
息子とらんの相手。
たまにらんのトイレの後始末(らんは上手に隠せない)。

【食事】
みんなが食べ始めたころに合わせて、ダイニングテーブルの上で一緒に食事(らんに横取りされないように避難させてたキャットフード)。

【かわいい】
見たらわかる。
たまにするイタズラも全部許せる。

【好奇心旺盛】
とにかくいろんなところに入りたい。
初めて見たものは触れてみないと気が済まない。

【賢い】
頭の回転が速い。
「あっちがダメならこっち」とすぐに反応。
すずらん対策もすぐにクリアしてしまう。

【元気】
とにかく元気。
病気になっても元気。
普通の子が寝たきりになる数値でも元気に遊ぶ。

【スケジュール管理上手】
病状が急速に悪化したのは、在宅勤務がしやすくなったタイミング。
「すずが死んだら学校1週間休む」と言った息子のためなのかGW初日に天国へ。

【最後にしてくれたこと】
本格的に体調を崩してから離れて寝てたのに、息を引き取る前日は、自分から布団に入ってきて一緒に寝てくれた。
旅立つ数時間前、部屋の隅でうずくまるすずを抱き寄せると、しっかり目を開けて見つめてくれた。
2日前から口内炎で出血し、水を飲めないくらい痛かったはずなのに、腕を舐めてくれた。
お別れのとき、鳴いて知らせてくれた。
大きく苦しむことはなく、腕の中で看取らせてくれた。

最初から最後までいい子過ぎる。
すずの気持ちは全部伝わった。
もう完璧やん。
早すぎる別れ以外は。

すず、母ちゃんは大丈夫。
ちゃんとごはんも作って食べてるから。
仕事もちゃんと行ってるし。

でも、まだ寝られへん。
すずがいないと寝られへん。
どうしたらいいんやろう。

でも何とかなると思う。
心配しなくていいよ。
ありがとう、すず。
大好きやで。
がんばるから見守ってて。
絶対また会おうな。


すずとらんは元保護猫です。
半野良でガリガリの猫たち(母猫2匹と子猫3匹)が保護されました。どの子とどの子が親子かわかりませんが、みんなどっちのお母さんからもおっぱいをもらって育っていたようです。
里親募集で見つけた子猫のすずについて問い合わせると「お母さんらしき猫と仲良くしているので、できれば一緒に引き取れませんか」と言われ、2匹とも引き取ることにしたのです。

2021年9月17日、すず(推定4ヶ月半)とらん(推定2歳)は、台風の予定で2日前倒しして、うちにやってきました。
子どもの頃から念願の猫との生活が始まりました。
らんは、うちに慣れるまでかなり苦労しましたが(この話はまた機会があったら)、すずは2~3日でくつろいでくれるようになりました。

ただ、すずは体が弱く、来た翌日から猫風邪を発症し、悪化する一方。結局マイコプラズマ肺炎でした。投薬してもなかなか治らず、肺は真っ白になり「死んでしまう可能性もある」と言われましたが、およそ3か月後の12月半ばに完治を確認。束の間の安心。

その1か月ほど前でしょうか。それまで一度もしたことのない粗相を何度かしました。病院に相談したら「膀胱炎かな。発情期かな。一度尿検査をしましょう」と言われましたが、仕事から帰宅後病院が開いている間にオシッコを採ることはなかなか難しい。
膀胱炎っぽくはないし、トイレが気に入らないのかと考え、形状を変えたり猫砂を変えたりしているうちに落ち着いたのです。
なんとなく引っかかるものがありつつ…
今考えるとこの頃に最初の兆候が出始めていたことになります。

そのうち他飲多尿が気になり始め、年末に検査すると「尿にたんぱくが下りている。腎臓の機能が75%失われて出る異常値が出ている。子猫では通常ありえない数値」だと。
原因は不明。先天性のものかもしれないし、マイコプラズマでの投薬の影響があるのかもしれないとのこと。薬の影響なら治る可能性もある。
しかし、いろいろ頑張っては見たものの、たんぱくは一向に止まらず、悪化の一方。

痩せることもなく、毛並みもつやつやで元気にらんと走り回って過ごしていたので、病院に行くたびに「あの機械壊れてましたと言わないかな。絶対怒らないから言ってほしい」と真剣に考えていました。

そして、すずらんが仲良く過ごす姿を見て、いつまでもこの幸せが続きますようにと願う日々。



しかし、3月には脱水症状の影響か食欲が落ち始め、4月に入りしばらくしたころ、ついにしんどそうな様子をみせるようになりました。
それでも私や息子が泣くと駆け寄り、らんがむせると駆け寄り、人のことばかり心配するすず。
心配かけてごめんね、すず。

「私の寿命を分け与えるので、すずが良くなりますように」と祈り続けていましたが、急激に悪化します。
そのうちに祈りも「すずが最期まで穏やかに過ごせますように」と変化していきました。

そして1歳の誕生日の2日前の4月29日の明け方、静かに息を引き取りました。
最期までひたすら優しくてかわいいすずでした。

うちに来てたった7ヶ月半。
悲しいほどあっという間でした。
でも、この短い間に小さいやんちゃなすずから与えられたもの、教えられたことは限りなく大きい。
特に死ぬ間際に力を振り絞って気持ちを伝えてくれたことは、私が前を向いて生きていく助けになる。
今はまだすずを思い出すと心が締めつけられるけど、時間がたてば心が温かくなる思い出に変わるはず。

うーん。
でもやっぱりまだアカンかも。
あんなに心の綺麗なかわいい元気なすずが、もうこの世にいないなんて考えられへん。
この世で1番かわいい生き物がいなくなった。
なんで?

もう一度、すずらんのかくれんぼが見たい。
夜の運動会で顔の上を走られたい。
すずと一緒に寝たい。
朝早くに起こされたい。
何でもいいから、とにかく会いたい。
かわいいすず。
大事な大事なすず。


らん、一緒に頑張ろう。
すずはきっと見守ってくれてる。

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