やさしすぎる人は周りから都合よく利用されがち

2025年2月15日 21:45

「自分はやさしい人でいたい」と思っているあなたへ。

やさしさは素晴らしいものですし、他人を思いやる気持ちはとても大切です。
でも、やさしすぎることで思わぬ問題が起きることがあることを知っておくべきです。
それは、やさしすぎる人は『周りから舐められてしまう』ことが多いということ。
この記事では、その理由とその後どうするべきかについてお話しします。

やさしさが「弱さ」と勘違いされてしまう

やさしすぎる人の特徴は、常に他人のために尽くすことです。
しかし、このやさしさが過剰すぎると、周りからは
「この人は自分の意見を言わない」
「断らない」
「自分を犠牲にしても他人を優先する」
と思われることが多いです。

その結果、やさしさが「弱さ」や「依存心」と勘違いされてしまうことがあります。

例えば、職場で誰かが困っているとつい助けたくなってしまう。自分の仕事を後回しにしてでも、その人を助けようとする。
でも、もしこの行動が何度も続くと、他の人は
「また頼んでみよう」
「あの人は断らないから、お願いしてみよう」
と思って、どんどん頼りにされることになります。

頼られることは最初は悪くないかもしれませんが、あまりに頻繁に頼まれると疲れてしまいますよね。

都合よく利用されてしまう

やさしさは他人にとってありがたいものですが、時としてそれが「都合よく利用される」ことがあります。
特に、やさしすぎる人は相手に対して自己主張が弱く、お願いを断ることができません。
これが原因で、他人はその人を都合よく利用することができるのです。

例えば、何人かのグループで仕事をするときに、いつもあなたが気を遣って、率先してみんなの意見を調整をしたり面倒ごとを引き受けたりしていると、「あの人がやってくれるから大丈夫」という安心感が生まれます。
その結果、他のメンバーはあなたに依存し、責任を負わずに楽をすることが増えていきます。
それが当たり前になって、あなたの負担がどんどん増えていくことになります。
このように、やさしさは他人に利用されやすい一因になり得ます。

やさしさを利用する側は、意識していないことも

中にはやさしすぎる人に対して「利用してやろう」と悪意を持って近づく人もいるかもしれません。
でも、実際には周りの人はあなたのやさしすぎる人柄を、『無意識に利用している』ということの方が多いと思います。
例えば、「あの人がやさしいから頼んでみよう」と思うのは、決して悪意があるわけではありません。しかし、それが繰り返されることで、そのやさしさが当たり前になり、やさしい人の負担が積み重なっていきます。

だからこそ、やさしいあなたが心掛けるべきことは、自分の限界をしっかりと理解し、無理をしないことです。
お願いをされること自体が悪いわけではありませんが、自分の気持ちを大切にして、時には断る勇気を持つことが大切です。

自分を犠牲にしてまで他人に尽くす必要はありません。

どうしたらいいのか？

やさしさは素晴らしいものですが、他人を思いやりすぎて自分を犠牲にする必要はありません。
まずは、自分の気持ちを大切にし、周りの人たちにも自分の限界を伝えることが大事です。
自分がどれだけ他人を助けたくても、時には「ノー」と言う勇気が必要です。

また、やさしさを持ち続けるためには、自己管理が重要です。無理に他人のためにすべてを犠牲にするのではなく、適切なバランスを保ちながら、自分も大切にすることが大切です。
もし自分が疲れていたり、他の人を助ける余裕がないと感じたら、それを素直に伝えましょう。
それによって、周りの人たちも理解し、助け合いの精神が育まれるはずです。

まとめ

やさしすぎる人は、ついつい自分を犠牲にして他人を優先してしまいがちです。
その結果、「やさしさ」が「弱さ」や「依存心」と勘違いされ、周りから舐められることもあります。

でも、そのやさしさを大切にするためには、無理をせず、時には「ノー」と言う勇気を持つことが必要です。

自分の気持ちに正直になり、適切な距離感を持って人と接することが、長い目で見てあなたの心の健康を守ることにつながります。