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Land of Aloha 【ハワイ独立主権国】


初めて訪れたハワイは1998年、それからなぜかハワイに魅了されてしまい、毎年のように足を運び続けました。縁あって2012年からは7年ほどハワイに住むこともできました。私にとってはハワイは日本と同様、第2の故郷です。

以前、ハワイでフラを体験させていただいたときネイティブハワイアンのクム(先生)とのエピソードをnoteに書きましたが、今回もまた少しハワイアンの事について触れてみたいと思います。



私は個人的に、オアフ島のワイキキから海岸線を東回りに上がっていくドライブコースがとても好きです。ダイヤモンドヘッドエリア、カハラ、ハワイカイ、ココヘッド、ハナウマ湾を過ぎてマカプウへ進んでいくと、右側には少し濃いブルーの海が見え、左側には断崖が現れてきます。さらに、ワイマナロの方へ進んでいくと、海色が突然輝くエメラルドグリーンに変化していきます。そして、その左手側には緑豊かなコウラウ山脈がそびえ立ち(ヘッダーの写真)なんともいえない威力というかパワーを感じることが出来ます。このドライブコースの海と景色の移り変わりはとても印象的で何度行っても感動ものです。


このワイマナロのエリアに来ると、ワイキキのいわゆるコンドミニアムの群れでもなく、カハラやハワイカイの高級住宅でもない、昔ながらのハワイアンの家が立ち並び、雰囲気がガラッと変わってハワイの片田舎に突入!といった感じになります。

私がまだハワイに足を運び始めた頃、案内してくれたコーディネーターの方からはこんな説明を受けました。「この辺り、ワイマナロはハワイアンの居住区で、歴史上迫害を受けた代償として原住民の血を引くハワイアンには土地が与えられているの。家は簡単な作りだけれど、それぞれとても広い土地を与えられてるのよ。いいわよね。他にもオアフにはこういう居住区があるのよ。見れば一目瞭然だけれどね。」私は話を聞きながら、土地の原住民であるハワイアンの方がよそ者扱いになってしまっているようだなという感じをうけました。

今でこそアメリカもインディアンなど先住民族の伝承文化や伝承活動が見なおされ、現代社会の中でインディアンの文化、生活を守り伝えていく活動が活発ではありますが、やはり悲惨とも言える過去の出来事は原住民にとっては悲しみや怒りが心の底には残っているのではないかと思います。

しかし、オアフ島のこのワイマナロの’一部’には、アメリカでありアメリカでない土地「ハワイの独立主権国家」がすでに存在します。そこは通称”Land of Aloha”と呼ばれ、住んでいるハワイアンの住民には専用のパスポートが与えられ、ハワイアンのアイディンティティや伝統文化、歴史が継続されいます。それは、ある1人のハワイアンの声から始まったそうです。


この土地は1人のハワイアンが立ち上がり、1993年、当時のクリントン大統領によるハワイ王国侵略謝罪法案によりネイティブハワイアンへワイマナロの55エーカーの土地が返還されることとなり「ハワイ独立自治国」として誕生しました。国家元首はカメハメハ大王7代目末裔プウホヌア・バンピー・ケイキ・カナヘレ。(ケイキというミドルネームは「ラスト・ショーグン」徳川慶喜から取られたものだと言います)彼こそが「絶対に不可能」と言われた、大国アメリカを相手に先住民族の土地と主権を奪還した“生きる伝説”とも言うべきハワイ独立運動の英雄であり、リーダーである。


しかし、土地が返還されたとはいえ十数年もの間、国作りはなかなか困難で先には進まなかったそうです。そんな状況下でバンピー氏はある日本人と出会ったことがきっかけとなり、「ここを『ランド・オブ・アロハ』と呼び、世界平和の約束の場所とし、様々なプロジェクトをここから発信していこう。」と誓い、大きく一歩動き出す事になったそうですそして、今ではもう、ハワイ、アメリカならず世界中からこのプロジェクトに協力したいとサポートが集まり注目度も高まってきていますが、このプロジェクトが立ち上がるまで、そして立ち上がってからも、日本人の方々が大きく、そして深く関わっているんです。


「日本の力はとてつもないものだ。日本人にぜひ力を貸して欲しい。」
バンピー自身日本を尊敬し、日本を『日出ずる国』と呼ぶ。「日本は沈むことのない特別な国、LAND OF RISING SUN(日出ずる国)なんだ。」
墓である聖地ヴァヒパナも日本に習い、真東を向いている。神様についてもハワイは「マナ」。万物全てに神が宿るという考えだ。「自然の中の私。あなたの中の私」と、すべてをひとつで考える一元論。
一方で日本は神道、八百万の神がいると考える。
日本は神様が多すぎて、どれだけ感謝しても全然足りない、と聞いたことがあるが、日本とハワイは似ているのかもしれない。


ハワイに行くたび、同じ島国同士なぜか深く繋がっているような気がしていましたが、ハワイの人もまた同じように深いところで感じているのかもしれません。

今回、グレーの部分で引用させていただいた内容はこちらのHPから抜粋させていただきました。よかったらお時間あるときに、是非読んでみてください。観光ではわからないハワイが覗けるかもしれません。



今日もお読みいただきありがとうございました。

Mahalo Nui Loa!

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