詩「リルケ詩集より"恋する少女"を読みて」

おぼこ娘が頬杖を
つきてもたるる
窓の桟
月光の光
うそぶきて
氷雨のごとに
ふりそそぐ
娘の袖はそぼちつつ
ただ空想の春の日を
胸にえがきてまた消して…
つとに夜は明け
玄関を開きて農夫
朝仕事
取りかかるなか
おぼこ娘
春を消灯し
ふうつと眠れり

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